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耕田院の日常(249回目)山形県羽前大山駅

「群盲象評」

投稿日:2023年04月17日(月)
◆賢いロボットChatGPTについて考えた。

◆さて、瀬戸内寂聴さんは、「人間の能力や才能は、死ぬまでに100パーセントの内、5パーセントしか発揮できないと言われています。もったいない。才能の可能性を極限まで押し広げましょう。」と言う。この話は、ずっといわれてきたことだが、今だに1パーセントの向上すらない。

◆しかし、ひょっとしたらChatGPTというロボットで、人間の脳が開花するかもしれない。

◆こんな話がある。

◆ある日、王様は象を知らない五人の盲人に、象のそれぞれの部分を触らせたという。

一人目には脚を触らせた。一人目は、柱のように感じた。
二人目には耳を触らせた。二人目は、扇子のようだと感じた。
三人目には鼻を触らせた。三人目は、大きな蛇のようだと感じた
四人目には牙を触らせた。四人目は、剣のようだと感じた。
五人目には尾を触らせた。五人目は、ロープのようだと感じた。

◆王は、五人の盲人に「象とは何か」と尋ねた。

◆盲人たちはそれぞれ報告したが噛み合わない。そのうち喧嘩になってしまったという。

◆そこまで見届けて王様は盲人たちに、象は自分が触れた部分だけでなく、あと四つの部分が一つに組み合わさったものであること教えた。

◆五人の盲人は了解し、互いの情報を一つにまとめようとし始めた。全体と部分と視点を知ったのだ。盲人にこの教えがなければ知ることのできなかったことだ。

◆これは、群盲象評(ぐんもうぞうをひょうす)と言われるインドの寓話だ。

◆この寓話の教えるところは次の二点だ。

「狭い視点の問題」
自分だけの経験や知識で判断すると、全体像を見落とす恐れがある。だから、常に他者の意見や視点を尊重し、多角的な情報収集が重要だということ。

「コミュニケーションの重要性」(狭い視点の問題を補うために)
異なる背景や経験を持つ人々が対話・協力することで、物事の理解が深まること。

◆さて、ChatGPTの出番である。「この話を使って、世の中はchatGPTを受け入れていかねばならないことを小学生にもわかる文章で」と尋ねてみた。

◆ChatGPT4の回答
「盲人と象」のお話を思い出して。それぞれが象の違う部分を触っていた盲人たちが、互いの意見を尊重し合い、協力して象の全体像を理解したよね。

今、世の中にはChatGPTというすごく賢いロボットがいるんだ。ChatGPTはたくさんの知識を持っていて、困ったときに助けてくれることができるんだよ。

最初はChatGPTを受け入れるのが難しいかもしれないけど、盲人たちが協力して象の全体像を理解したように、みんなで協力してChatGPTを受け入れよう。異なる意見を尊重しながら学んでいこう。

◆脱帽である。

◆ChatGPTとは、盲目の我々の可能性をこじ開ける存在だ。知ってしまった以上後戻りできない。もうすでにバンドラの箱は開けられたのだと感じた。

いつもニコニコ。一筆啓上付箋写経と自己内対話とセルフインタビューをお薦めする輪橋山徒然話。

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耕田院(山形県)

すてき

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