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耕田院の日常(231回目)山形県羽前大山駅

蚤の調教

投稿日:2023年03月28日(火)
今朝は、蚤に起こった心理的限界・見えない壁について考える。

◆「蚤(のみ)」と呼ばれる昆虫がいる。

◆蚤に手偏(へん)をつけると「掻く(かく)」という字ができたように、刺された後の痒みは尋常ではないそうだ。その痒さは蚊の何倍にもなるという。場合によっては10日もはれているとか。ペットを飼った経験がないので、実物の「蚤」をこんな田舎に住んでいても見ることはない。

◆蚤といえばそのジャンプ力が魅力的である。なんと約30~40センチも跳ぶのだ。

◆蚤の体の大きさは、約2ミリ~3ミリだから、約200倍もの高さにまで跳ぶことになる。それが、どれほどすごいのかというと、人に当てはめると、300メートル以上の高さに跳び上がる計算になるのだ。ここから見えるテレビ塔の立っている山は高館山といってだいたい250メートルだ。そこをいっぺんで跳びこすのだ。

◆この素晴らしい能力を持つ「蚤の集団」をガラスのビンに入れてフタをする。ビンに入れられたばかりの蚤たちは何度もジャンプをして逃げようとする。しかし、ジャンプのたびにビンの天井にぶつかってしまう。

◆そして、3日後に低い天井、ビンのフタをとってみるのだ。すると恐ろしい変化が起こっているのだ。

◆なんと1匹もビンの外に逃げられないのだ。フタをあけたのに、である。

◆蚤はもとのように高々と跳べない蚤になってしまっていたのだ。どうやら蚤たちは何度も天井にぶち当たることで、自分が跳べる範囲を学習したらしい。その結果、フタの所までしかジャンプしなくなったのだ。つまり、ビンの中の環境に順応してしまったのである。心理的限界を学習したのである。

◆さらに、ビンの外に出された蚤の集団が衝撃だ。まるでビンの中にいるかのように、固まって跳び続けるのだ。まるで、見えない枠があるかのように、だ。
 https://www.youtube.com/watch?v=GlpjA-QgmQM  ←「蚤の調教」

◆さて、ここで問題である。この高く跳ぶ必要のない世界に順応した蚤が、元通りの能力を発揮するように再生するにはとうしたらいいだろうか。

◆教室で子どもたちに聞くと「少しずつ高くしたビンにいれて感覚をもどす」「天敵をいれる」「仲間にもどす」。いつも、子どもの柔らかい発想には脱帽だが、この中に答えかある。

◆答えは「仲間にもどす」のだ。つまり、正常な仲間に蚤を戻してやるのだ。そうすると、跳べなくなった蚤に本来持っていた高く跳ぶ能力がもどってくるのだという。心理的限界が外れるのだ。

◆さて、これが心理的限界とその解除の原理である。たぶん、2ミリ~3ミリの蚤でも、人でも、同じだ?? 

◆「呼吸と一筆付箋写経」心を清々しく保つための術として。今日も一日オンニコニコで。
耕田院(山形県)

すてき

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