耕田院の日常(224回目)|山形県羽前大山駅
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投稿日:2023年03月21日(火)
◆「あなたの常識」は「みんなの非常識」かもしれないではなく、そんなのは当たり前だということ。
◆林家正蔵(八代目)に「一眼国」という落語がある。この話は人間の本質をついている。
※ 動画もある→https://www.youtube.com/watch?v=a5DcEGy0D9w
◆あらすじはこうだ。
◆両国で見世物小屋を持っている香具師(やし)が諸国を旅する六部(ろくぶ)を家に上げて、旅の途中で見聞きした珍しい物や話を聞きだそうとする。その話をもとに、見世物小屋に出し大儲けをしようとの魂胆だ。
◆六部とは、背に仏像を入れた厨子(ずし)を背負い、鉦(かね)や鈴を鳴らして米銭を請い歩いて諸国を巡礼した僧のことをいう。
◆一度だけ恐ろしい目にあったことを思い出しという。
◆江戸から北へ150里ほど。一足ごとに暗くなるころ、原の真ん中に一本の大きな榎。その前を通るとゴーンと鐘の音。「一つ目の女の子」に出くわしたというのだ。額のところに眼がひとつ。本物だ。生きてる。
◆香具師はしめたと思った。そして、支度をして北へ旅立った。やっとのことで、大きな原にたどり着く。見ると真ん中に一本の大きな榎。足を早め通りすぎると、ゴーンと鐘の音。「おじさん おじさん」の子どもの声した。
◆香具師が「いいものあげるから、おいで おいで」と言って、そばへ寄ってきた子どもを抱え込む。びっくりした子どもが「キャ~」と叫ぶと、竹法螺、早鐘の音とともに、大人が集まって来た。
◆香具師は、子どもも欲しいが命も欲しい。子どもを放りだし一目散に逃げ出した。しかし馴れない道でつまづき、捕まってしまう。村の役人の前へ引き出されることとなった。
◆さて、香具師の親方の運命は…。
役人 「これこれ、そのほうの生国はいずこだ…生まれはどこだ、なに江戸だ、子どもをかどわかしの罪は重いぞ、面を上げい…面を上げい!」
百姓 「この野郎、つらあげろ!」
役人 「あっ!、御同役、御同役、ごらんなさい、目が二つある」
役人 「調べはあとまわしだ、早速、見世物へ出せ」
参考 演目表(東)落語散歩より http://sakamitisanpo.g.dgdg.jp/enmoku2.html
◆見世物小屋は、珍奇さや禍々しさ、猥雑さを売りにして、日常では見られない品や芸、獣や人間を見せる小屋掛けの興行である。香具師の見世物小屋も「へび女」「鬼娘・タコ娘」「奇形動物(珍獣)」「双頭の動物」。また、猿、犬、鯉などの遺体を組み合わせて作り上げたものを、鬼や河童、龍、人魚など伝説の生物のミイラとして見せることもしていたのだろう。その見世物小屋を出すのが香具師だ。
◆そんな香具師にとって、目がひとつの子どもは宝にみえただろう。しかし、その目の数だけが違っている子どもを拐かすとはとんでもない。
◆私がもの心ついたころ縁日にはあったような気がするが、もはや、身体的な特徴を見せ物にという見世物小屋のようなものはなくなった。
◆しかし、注意したいことがある。例えば、日本人は容姿について褒めるが、欧米では「相手の身体的な特徴について口にすること」を控えるという。
◆例えば美人の条件もそうだ。「小顔」というのが日本や韓国で美人の条件になっているが、欧米の女性に「顔が小さくて素敵」と褒めると、何をいっているのか理解してもらえないそうだ。それどころか、「脳が小さい」と馬鹿にされていると相手にとられることもあるという。
◆無知が、あなたの常識を非常識する原因なのだ。
◆林家正蔵(八代目)に「一眼国」という落語がある。この話は人間の本質をついている。
※ 動画もある→https://www.youtube.com/watch?v=a5DcEGy0D9w
◆あらすじはこうだ。
◆両国で見世物小屋を持っている香具師(やし)が諸国を旅する六部(ろくぶ)を家に上げて、旅の途中で見聞きした珍しい物や話を聞きだそうとする。その話をもとに、見世物小屋に出し大儲けをしようとの魂胆だ。
◆六部とは、背に仏像を入れた厨子(ずし)を背負い、鉦(かね)や鈴を鳴らして米銭を請い歩いて諸国を巡礼した僧のことをいう。
◆一度だけ恐ろしい目にあったことを思い出しという。
◆江戸から北へ150里ほど。一足ごとに暗くなるころ、原の真ん中に一本の大きな榎。その前を通るとゴーンと鐘の音。「一つ目の女の子」に出くわしたというのだ。額のところに眼がひとつ。本物だ。生きてる。
◆香具師はしめたと思った。そして、支度をして北へ旅立った。やっとのことで、大きな原にたどり着く。見ると真ん中に一本の大きな榎。足を早め通りすぎると、ゴーンと鐘の音。「おじさん おじさん」の子どもの声した。
◆香具師が「いいものあげるから、おいで おいで」と言って、そばへ寄ってきた子どもを抱え込む。びっくりした子どもが「キャ~」と叫ぶと、竹法螺、早鐘の音とともに、大人が集まって来た。
◆香具師は、子どもも欲しいが命も欲しい。子どもを放りだし一目散に逃げ出した。しかし馴れない道でつまづき、捕まってしまう。村の役人の前へ引き出されることとなった。
◆さて、香具師の親方の運命は…。
役人 「これこれ、そのほうの生国はいずこだ…生まれはどこだ、なに江戸だ、子どもをかどわかしの罪は重いぞ、面を上げい…面を上げい!」
百姓 「この野郎、つらあげろ!」
役人 「あっ!、御同役、御同役、ごらんなさい、目が二つある」
役人 「調べはあとまわしだ、早速、見世物へ出せ」
参考 演目表(東)落語散歩より http://sakamitisanpo.g.dgdg.jp/enmoku2.html
◆見世物小屋は、珍奇さや禍々しさ、猥雑さを売りにして、日常では見られない品や芸、獣や人間を見せる小屋掛けの興行である。香具師の見世物小屋も「へび女」「鬼娘・タコ娘」「奇形動物(珍獣)」「双頭の動物」。また、猿、犬、鯉などの遺体を組み合わせて作り上げたものを、鬼や河童、龍、人魚など伝説の生物のミイラとして見せることもしていたのだろう。その見世物小屋を出すのが香具師だ。
◆そんな香具師にとって、目がひとつの子どもは宝にみえただろう。しかし、その目の数だけが違っている子どもを拐かすとはとんでもない。
◆私がもの心ついたころ縁日にはあったような気がするが、もはや、身体的な特徴を見せ物にという見世物小屋のようなものはなくなった。
◆しかし、注意したいことがある。例えば、日本人は容姿について褒めるが、欧米では「相手の身体的な特徴について口にすること」を控えるという。
◆例えば美人の条件もそうだ。「小顔」というのが日本や韓国で美人の条件になっているが、欧米の女性に「顔が小さくて素敵」と褒めると、何をいっているのか理解してもらえないそうだ。それどころか、「脳が小さい」と馬鹿にされていると相手にとられることもあるという。
◆無知が、あなたの常識を非常識する原因なのだ。
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