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耕田院の日常(168回目)山形県羽前大山駅

「インデペンデント書店」

投稿日:2023年01月19日(木)
◆詩人の長田弘さんは、「読書は、自分が自分にかける電話のようなもの。自分で自分と話をする方法なのです。」という。この本との出会いの場であった本屋さんが、とんと見あたらなくなった。中学、高校と寄り道といえば本屋さん。電車通勤の父もまた、毎日文庫本を買ってくるような人だった。

◆Y屋になければ、E屋になければS堂。そうでなければ、A書店。それでもだめなら、山形のY屋。東京で研修会があれば、最後は八重洲のブックセンター。本からの情報が全てだった。

◆本屋のない市町村が全国で26.2%に上ることが出版文化振興財団(JPIC)の調査で明らかになった。全国1741市区町村のうちの456市町村は書店ゼロ(2022年9月現在)だ。

◆少子高齢化が進む中、紙の書籍や雑誌が販売不振で、インターネットでの書籍購入の広がりなどにより、街の本屋は廃業が相次いでいるのだ。書店の数は15年で約40%減少した。という。

◆およそ150人の国会議員が参加する「街の本屋さんを元気にして、日本の文化を守る議員連盟」がこのほど発表した中間とりまとめは、「街の本屋は単に本を販売する場所ではない。書架に並ぶ『未知の本との出会い』が、来訪者の視野を広げ、潜在的な関心を呼び起こしているとしている。同議員連盟は、具体的な施策の要望として、読書推進を目的として書籍購入や読書活動への参加を促進するクーポン券の配布と、出版物への消費税・軽減税率適用を挙げた。春ごろをめどに、最終報告書をまとめる予定だそうだ。

◆「インデペンデント書店」という新しい本屋さんがあるそうだ。インデペンデントとは、独立した,無所属のという意味であるがなぜこのネーミングなのであろう。それは、大きな取次店を通さないで仕入れる仕組みになっていることが理由らしい。そもそも、どの本屋さんにいっても大体同じ本が置かれている従来の本屋とは違うのだ。

◆いつかは行ってみたいものだと思い、とりあえずオンラインショップを覗いてみた。
「双子のライオン堂」
東京都港区赤坂6-5-21-101
営業日時:水曜〜土曜、
15:00〜20:00。
帰宅時刻にあわせているのだろうか。

◆「あの人の本棚をのぞいてみたら」がテーマの「双子のライオン堂」。批評家や小説家、編集者といった読書のプロフェッショナルによってセレクトされた本が並ぶ選書専門店なのだ。「100年後に残したい本を扱う」をモットーに、文学や社会学などの人文系の専門書に力を入れており、それらの分野で古典とされる本に重点を置いているそうだ。一方で、自社の新刊書も販売したり、小出版社から刊行された少部数の書籍も多く取りそろえる。

◆つまり、電子書籍とは違う、モノとしての本との出合いの場ともいえるだろう。そんな得難い瞬間を用意してくれるのが、「インデペンデント書店」なのだ。

◆ビールやコーヒーが飲めるような「インデペンデント書店」もあると聞く。本にビニールの袋がかけられている本屋さんとは真逆の発想だ。

いいなぁ。

◆大学があった街に一軒だけ古本屋さんがあった。そこのおじさんが、なぜか私たちに将棋を教えてくれたり、ビールを奢ってくれたりしてくれた。彼は本いつもに囲まれていた。田舎に帰る時にこれぐらいは読まねばと「三木清全集」を全巻安く売ってくれたことを思い出した。
耕田院(山形県)

すてき

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