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耕田院の日常(124回目)山形県羽前大山駅

間の抜けた話

投稿日:2022年12月03日(土)
◆間が抜けていて「マヌケ」に見えてもやめられない話。

◆移動時間を短縮し、都会と田舎の格差をなくす。結果、若者は都会へ。一度地元の銀行に就職したお孫さん、最近都会へ再就職。これが寂しい田舎の現実だ。

◆確かに、初めて東京に行ったときは、1日がかりの大変な旅だった。大学生の頃特急「いなほ」で8時間。上越新幹線が開通して、きっかり4時間。飛行機だと45分。どんどん東京が近くなった。便利になったと喜んだ。

◆でも、スカイプだと一瞬で会いたい人と話ができるそれが今だ。それでも令和4年現在、新潟から秋田への高速もまだ建設中だし、新幹線の延伸も希望しているとか。

◆もう新しいものは必要ないのではないかと最近思う。

◆今日取り上げたのは「急ぐ」。谷川俊太郎さんが新幹線に初めて乗ったときの詩なのだが、詩人の感性は、約60年も前に今の時代を見通していた。すごいと思った。

急ぐ  谷川俊太郎

こんなに急いでいいのだろうか
田植えする人々の上を
時速二百キロで通り過ぎ
私には彼らの手が見えない
心を思いやる暇がない
この速度は早すぎて間が抜けている
苦しみも怒りも不公平も絶望も
すべてが流れてゆく風景
こんなに急いでいいのだろうか
私の体は速達小包
私の心は消印された切手
しかもなお間にあわない
急いでも急いでも間にあわない

◆“夢の超特急”といわれた東海道新幹線が1964年10月1日に開業してからもう少しで60年。還暦だ。営業最高時速285キロ。

◆「間が抜けた」の意味は大事なところが足りていない様子。きりっとした感じがなく間抜けに見えるさまであるのだが、谷川さんがおっしゃるとおりだった。特急列車が走れば、間(あいだ)の各駅は廃(すた)れ、高速道路が走れば国道は廃れた。まさに「間」が抜ける。すごろく遊びでいつもワープしているようなものだ。

◆「急ぐ」ことだけではない。様々な発達という変化の中で、結局は「間が抜けた」ものだらけになってしまっていると思うのは私だけであろうか。

◆そろそろ「味のない急ぐばかりの生活」から「止まる」こと「振り返ること」のできる「間」のある生活への転換が必要だと思う。そこらあたりに、お寺の役目もあるかもしれない。

◆趣味や運動もよいだろう。または、ヨガや写経や座禅もおすすめだ。ちょっとした「間」をつくるための「深呼吸」。のみこまれないための「オンニコニコハラタテマイゾヤソワカ」よい。

◆今朝も最後まで読んでいただいてありがとうございます。あなたの朝のこころにアプローチ。「ああなあさここ」でした。

◆深呼吸で「心のデトックス」。一度息を全て「大地に」吐き出します。次に胸を広げて鼻から息をたっぷり入れます。最後は「吐く息は細く長く」です。呼吸をコントロールし、呼吸に集中。自分の心にアプローチ。

◆「自分の根っこ」に感謝。ここに自分があること。お父様、お母様。あなたの隣にいる人とそのご縁。これから出会う新しいご縁。全てに合掌しましょう。

◆いつもニコニコ怒りません。「オンニコニコハラタテマイゾヤソワカ」は、自分もまわりも明るく・仲良く・イキイキと導くおまじない。「オンニコニコハラタテマイゾヤソワカ」。
耕田院(山形県)

すてき

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