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耕田院の日常(106回目)山形県羽前大山駅

「言わなくていいことを言ってないか」

投稿日:2022年11月14日(月)
◆「言わなくていいことを言ってないか」の自己点検の3回目だ。

◆本日も「言いかえ図鑑」(大野萌子さん)を参考書にして、「同じ話を何度する人」の心情と対処法を考えたい。

◆「言葉というのは怖いものだ」と大野萌子さん。言葉はつかい方を間違えると人間関係にヒビが入ったり、取り返しがつかなくなったりする。無意識な「よけいなひと言」が原因だったりする。しかし、「言いかえる」ことで逆に「好かれる一言」となり、「いい関係」につながると場合もあるという。

◆どんないい話でも、何度か繰り返されるうたに、腹一杯になることは誰にでもあるだろう。そんな時、自分よりも立場の強い人、上下の関係がある人に向かって使ってはいけない言葉がある。それは「その話、前に聞きました」だ。

◆本日は、この「何度も繰り返す心情」をどう解釈し、「その話、前に聞きました」はどう言いかえればよいかから考えたい。

◆まずは「マイナス効果」の確認から。同じ話を何度もする先輩に「その話、前にも聞きました」と単刀直入に言うと、とんでもないことになることはわかる。だから、何度も同じ話に「つき合う」ことも大切だ。しかし、何度も我慢して聞いているうちに、ついつい「顔」や「反応」に出てしまうことだけは避けたい。

◆大野萌子先生は、「✖️その話、前に聞きました」の代わりに「それは、○○の話ですよね。面白いですよね」「その話を聞いて、私もがんばろうと思いました」と切り返していくのがよいという。このような切り返しは、「自分の話を聞いてくれていた」と相手がうれしく思ってくれるというのだ。

◆大野萌子先生は、「同じ話を何度する人」の心の仕組みを「予定調和」という言葉で説明している。

◆つまりこうだ。話す方は、この話をしたら、こういう反応が返ってくること(「予定調和」)が、心地よいのだという。だから、あえて繰り返しても、予定通りに反応されると安心し、満足するのだ。予定通りの反応で安心し満足するのは、その方の「自己肯定感」や「自己顕示欲」といわれるものだ。だから、自分の話を聞いてくれる人には、好印象を持つ。

◆それを知っていれば、好印象をくずさぬよう「予定調和」にお手伝いしようと、繰り返し話を聞く余裕も生まれてこようというものだ。

◆さて自己点検だ。

◆最近は自分自身が「ひょっとしてこの話前にしたかな?」という感覚が多くなっている。うらやましいことに、家人は「おしゃべり」だが、「おしゃべりの面目にかけて」か「同じ話」は、まずない。口下手なわたしの方が「同じ話を何度する人」なのだ。言い訳は、何度か同じ話をすると、話がこなれてよい話になると…。とんでもない言い訳だ。

◆そして、致命的なのは「✖️その話、前に聞きました」と言われたことも、その覚えもないということだ。つまり、気づかぬうちに、わたしの「予定調和」に、(みんなが気持ちよく??)協力してくれていることになる。このPOSTもそうなのだろう。恥ずかしいやら、ありがたいやら…だ。
耕田院(山形県)

すてき

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