耕田院の日常(104回目)|山形県羽前大山駅
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投稿日:2022年11月12日(土)
◆妻を離縁したことを悔やむ盲目の剣士新之丞(木村拓哉)。そんなある日、料理を口にした新之丞はその味に記憶を揺さぶられる。呼びつけた飯炊き女(加世役の檀れい)に…「この味を忘れるわけがない」と告げ…。先日は「武士の一分」。盲目の剣士の「秘剣」と「夫婦の愛」の話だった。
◆今日は、またまた「秘剣」と「純愛」のお話だ。たそがれ清兵衛に続く、「隠し剣 鬼の爪」だ。監督・脚本は山田洋二、原作は藤沢周平。舞台は幕末の海坂藩である。
◆この「秘剣シリーズ」の凄さは映像にある。特にこの2作目は俊逸である。二つの秘技が映像化が見事だ。一つが「隠し剣 鬼の爪」、もう一つが「龍尾返し」だ。
◆藤沢作品だけでなく、剣豪物などいくつも秘剣が登場するが、なかなか文章を読んでもなかなかイメージできないことがしばしば。命のやりとりの中での相手の息遣い。迫力が違う。やっぱり映像はいい。
◆しかし、キャッチコピーの「幕末。愛に生きる侍がいた」が示す通り、決闘シーンも秘剣もすごいのだが、底に流れるのは「身分違いの恋」の物語でもある。
◆主人公の「片桐宗蔵」は永瀬正敏。相手役の「きえ」は松たか子。片桐宗蔵(永瀬正敏)は下級武士であるが歴とした「武家」一方「きえ」(松たか子)は百姓の娘だ。やがて行儀見習いを終えて「きえ」は油問屋に嫁に行く。
◆宗蔵は三年ぶりにきえと再会する。大きな油問屋の伊勢屋に嫁ぎ、幸せに暮らしているとばかり思っていた「きえ」は青白くやつれていた。志乃(妹)の口から「きえ」が嫁ぎ先で酷い扱いを受けて寝込んでいることを聞かされる。伊勢屋を訪れた宗蔵は、陽のあたらない板の間に寝かされ、やつれ果てたきえを見ると、我を忘れ、自ら背負い家に連れ帰ってしまう。
◆「身分違いの純愛」である。
◆この後、物語は急転する。藩命で親友との死闘、自分を利用した裏切り者の家老の暗殺。この厳しい戦いの中で、二つの秘技が繰り出されるのである。
◆そして、ラストである。全てを棄てて蝦夷に向かう宗蔵でいる。「きえ」に一緒に来て欲しいと素直な言葉で語る。春光の下で笑顔の2人。この話もまた最後によかったと思える話なのだ。幕末の純愛物語だ。
◆さて、宗蔵が捨てた海坂藩にも近代化の波は押し寄せ、藩では英国式の教練が取り入れられ始めていた頃の話だ。実際、海坂藩のモデルと言われる庄内藩は、会津藩と共に戊辰戦争を戦って敗れている。
⭐︎寒風に干し柿である。今年は柿が不作だったそうで、例年よりも小ぶり。吊るした数も例年の半分とか。
◆今日は、またまた「秘剣」と「純愛」のお話だ。たそがれ清兵衛に続く、「隠し剣 鬼の爪」だ。監督・脚本は山田洋二、原作は藤沢周平。舞台は幕末の海坂藩である。
◆この「秘剣シリーズ」の凄さは映像にある。特にこの2作目は俊逸である。二つの秘技が映像化が見事だ。一つが「隠し剣 鬼の爪」、もう一つが「龍尾返し」だ。
◆藤沢作品だけでなく、剣豪物などいくつも秘剣が登場するが、なかなか文章を読んでもなかなかイメージできないことがしばしば。命のやりとりの中での相手の息遣い。迫力が違う。やっぱり映像はいい。
◆しかし、キャッチコピーの「幕末。愛に生きる侍がいた」が示す通り、決闘シーンも秘剣もすごいのだが、底に流れるのは「身分違いの恋」の物語でもある。
◆主人公の「片桐宗蔵」は永瀬正敏。相手役の「きえ」は松たか子。片桐宗蔵(永瀬正敏)は下級武士であるが歴とした「武家」一方「きえ」(松たか子)は百姓の娘だ。やがて行儀見習いを終えて「きえ」は油問屋に嫁に行く。
◆宗蔵は三年ぶりにきえと再会する。大きな油問屋の伊勢屋に嫁ぎ、幸せに暮らしているとばかり思っていた「きえ」は青白くやつれていた。志乃(妹)の口から「きえ」が嫁ぎ先で酷い扱いを受けて寝込んでいることを聞かされる。伊勢屋を訪れた宗蔵は、陽のあたらない板の間に寝かされ、やつれ果てたきえを見ると、我を忘れ、自ら背負い家に連れ帰ってしまう。
◆「身分違いの純愛」である。
◆この後、物語は急転する。藩命で親友との死闘、自分を利用した裏切り者の家老の暗殺。この厳しい戦いの中で、二つの秘技が繰り出されるのである。
◆そして、ラストである。全てを棄てて蝦夷に向かう宗蔵でいる。「きえ」に一緒に来て欲しいと素直な言葉で語る。春光の下で笑顔の2人。この話もまた最後によかったと思える話なのだ。幕末の純愛物語だ。
◆さて、宗蔵が捨てた海坂藩にも近代化の波は押し寄せ、藩では英国式の教練が取り入れられ始めていた頃の話だ。実際、海坂藩のモデルと言われる庄内藩は、会津藩と共に戊辰戦争を戦って敗れている。
⭐︎寒風に干し柿である。今年は柿が不作だったそうで、例年よりも小ぶり。吊るした数も例年の半分とか。
すてき
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