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耕田院の日常(82回目)山形県羽前大山駅

「氷頭なます」

投稿日:2022年10月21日(金)
◆ちょっとばかり遠出した帰りに、たまには、いいでしょうということでお寿司屋さんに寄った。ヨットハーバーのすぐ前にある店は、もう平日の午後二時になろうとしているのに、結構混んでいた。他県ナンバーの車ばかりだった。

◆運転はもう任せて、「地魚の握り」と「おまかせ」と「生ビール」を頼んだ。家人は海の育ちで名前も「さざ波!?」から名前を頂いている。この店が好きだった母もまた海辺の街育ちである。

◆最近気がついたのだが、家人と私の母は似ている。私が「生臭い」と脇によけるものが、彼女たちは好物なのだ。うまく、説明できないのだが、「生臭さ」は一通りではないらしい。新鮮な香りもあるということなのだろうと推測する…

◆「生ビール」のお通しがきた。「イカの白子!?」。私はアウトで家人は大セーフ。私にとっては、チーズや鮒寿司やくさやほどの強烈さなのだが…。

◆「生臭さ」といえば「氷頭なます」という料理がある。家人の生まれ育った地区では、正月の祝膳の代表的な料理だ。材料も希少価値であり、冬のご馳走である。

◆「鮭(さけ)」の代表的な料理だ。氷頭とは、鮭の鼻先の軟骨部分で氷のように透きとおっていることからこのように呼ばれているのだか、その氷頭【ひず】(鮭の鼻先の軟骨部分)を薄くスライスして、 酢・砂糖・塩を合わせた甘酢を割り込んだ大根おろしで合え、イクラやきゅうり・タコなどを加えたものだ。よく、氷頭のコリコリとした食感は一度食べたらやみつきになるといわれるが、私にはアウトである。見た目も非常に美しいこの料理を食べられない私は、正月早々皆に「がっかり」される。

◆現代社会は必要以上に「無臭・清潔」の歪んだ時代であるという。特に若者の「無臭・清潔」志向は極端だ。汗の匂いまでも毛嫌いするのだ。もともと日本人は体臭が強くないせいもあるだろうが…。

◆さて、鎖国日本に外国人がもどってきた。さまざまな文化も体臭もまた再上陸だ。コロナ禍の中で「無臭・清潔」が極端に蔓延った感のある日本。今の活力のなさの象徴が「無臭・清潔」のようにさえ思っているのは生臭坊主の私だけか。

◆いつもニコニコ怒りません。「オンニコニコハラタテマイゾヤソワカ」は、自分もまわりも明るく・仲良く・イキイキと導くおまじない。
耕田院(山形県)

すてき

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