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耕田院の日常(58回目)山形県羽前大山駅

言い換え図鑑」(大野萌子さん)を使って自己点検。2022.9.9朝4時半の話 

投稿日:2022年09月28日(水)
◆本の扉に「無意識に使っている言葉が、あなたの印象をつくっています。」とある。ドキリとなる。

◆昨日のリールで紹介した「言い換え図鑑」(大野萌子さん)である。まず、この本の「はじめ」にだれかの「ひと言」にイラっとしたこと、もしくは、「悪気はなかったのに、ちょっとしたひと言で相手を不機嫌にさせてしまった」「相手のためによかれと思って言ったのに、傷つけてしまった」というような、苦い経験はないかの問いではじまる。誰でもそれはあるだろう。私など満身創痍だ。

◆だから、次の言葉が身に沁みた。「言葉というのは怖いものだ」と大野萌子さん。使い方を一歩間違えると人間関係にヒビが入ったり、取り返しがつかなくなったりする。また、パワハラにつながる言葉も、無意識のうちに「よけいなひと言」を口にしているタイプなのだという。同じことを伝える場合でも、「言い方」次第で相手の気持ちは変わると、ここを丁寧にすれば、よりよい人間関係をつくる大きな助けとなるのだという。

◆この本では、「よけいなひと言」を「好かれるセリフ」に言いかえるパターンを141例、15章のシーン別にわけて解説している。ちょっと私もこの本を使って、「よけいなひと言」自己点検をしてみようと思う。

◆まず一番目「✖️ご苦労様です」と「◯お疲れさまです」は、以前も書いたように「ご苦労さま派」なのでこれは、反対だ。言語感覚は、生きてきた「暦」のようなものであると、かつて水上勉さんがいったように単純な二元論にはならない。しかし、これ以降は、「おっしゃる通り」「右ならえ」ばかりだ。

※私の暦に照らせば、一人が偉そうに「✖️ご苦労さま」なら反感もあるが、みんなで作務をしてのご苦労さまは「大好きである」という意味である。もちろん独りよがりの「✖️ご苦労さま」より「◯お疲れさまです」を選択すべきだろう。

◆二番目は「✖️大変ですね」と「◯仕事が忙しいんですね」。これはよく使う。暑い日も寒い日も、雨の日も使う。子どもにも、家人にも、お檀家さんにも気軽に使う。しかし、「言い換え図鑑」では「✖️大変」はブラックワードなのだ。なぜだろう。

◆まず、「✖️大変」が、相手にとって表面的な社交辞令にも聞こえ、相手を不快する言葉になる場合があるからだ。それに加え、相手が「こんなこともあった」「こんな気持ちにもなった」ということをもっと伝えたいのに、「✖️大変」の一言で大雑把にひとくくりになってしまうこともある。「✖️大変ですね」は会話を「まとめ・閉じる」言葉なのだ。そう言われてみると「✖️大変ですね」と返された時、大抵はなんと答えていいか迷い、「はい。そうなんですよ」で終わってしまう。そこから会話が続かない。

◆「言い換え図鑑」では「✖️大変」をうすっぺらい同情に感じられる言葉なのだとまとめている。つまり、扉の言葉に習えば、うすっぺらい「✖️大変」を使うことで、「うすっぺらい私」の印象ができていたことになる。それも無意識で。これは、「✖️大変なこと」だ。これで、自己点検を終わる。
耕田院(山形県)

すてき

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