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耕田院の日常(54回目)山形県羽前大山駅

「オンニコニコハラタテマイゾヤソワカ」2022.9.5朝4時半の話 

投稿日:2022年09月24日(土)
◆西有 穆山禅師のお話である。禅師は約200年前、1821年のお生まれだ。

◆ある男が次のように尋ねたという。
「禅師さま、私は毎日、毎日仕事が忙しくて、坐禅したり、仏教の勉強をしたりする暇がありません。何か簡単なお経があれば教えて下さい」といった。すると禅師さまは、

「そうか、それはあるな。お前さんは毎朝起きたら顔を洗いなさるだろう。洗面後、仏壇に一本の線香をお供えするくらいな時間は持ち合わせだろうな。」

「ハイ、それくらいは何でもありません。私にもできます。」

「そうか、そうしたら短いご真言の陀羅尼だが、まあ二十一遍くらいやれるかな。忙しいときはせいぜい七遍でもよいが、これには大功徳があるのじゃ」

「それくらい何でもありません。そんなにありがたいものなら早く教えてください」

◆その時に禅師がさらさらと書かれたのが「オンニコニコハラタテマイゾヤソワカ」である。しかし、禅師に揶揄われていると思って男の顔色がかわった。すると、男に禅師はこう言った。

「これは、見たところ、きわめてやさししいがいざ実行となるとな、至極困難じゃ。それお前さん、わしが書いてあげたら、むきになって、開き直って眼の色血相をかえておいでだったが、それそれだ、ハラタテヌことは難しいことなのだよ」と。

◆禅師は、そして、「瞋恚は、火の如く、もろもろの善功徳を焼き尽くす」とお説きになった。「瞋恚」とは「しんに」と読み、三毒・十悪の一。自分の心に逆らうものを怒り、恨むことである。その「瞋恚」を戒め、同時に心を明るくする真言が「オンニコニコ」なのであると。

◆男は、毎朝大真面目に、「オンニコニコ」と唱えたと言う。やがて、この「オンニコニコ」は家族に、店員に広がり、明るい心、明るい面が広まっていったという。日日の仕事が希望の明るい仕事となっていったのだ。人の世は住みにくいが、心の持ち方で明るくも暗くもなる。

◆人は同じ心から仏菩薩にもなるし、悪鬼羅刹ともなる。「オンニコニコ」人の心を明るい方向に向けてくれる真言なのだ。

◆言葉を改めれば「オンニコニコ」は「和顔愛語」の実践なのだ。和顔愛語とは、にこやかな笑顔と優しい言葉で人に接することだ。付け加えるなら、内面から醸し出されるのが「和顔」なのである。鏡をみて表情をつくる練習をしてもダメなのである。実は、試しに「男に習い」21遍繰り返してみた。確かに心が明るく、軽くなった気がした。さっそく、「オンニコニコ」を付箋にメモして、机に貼った。

◆さあ、月曜日だ。皆さま、今週1週を西有禅師の「オン ニコニコハラタテマイゾヤ ソワカ」で乗り切ろうではないか。

◆今朝も最後まで読んでいただいてありがとうございます。あなたの朝のこころにアプローチ。「ああなあさここ」でした。

▶︎深呼吸で「心のデトックス」。一度息を全て「大地に」吐き出します。次に胸を広げて鼻から息をたっぷり入れます。最後は「吐く息は細く長く」です。呼吸をコントロールし、呼吸に集中。自分の心にアプローチ。

▶︎「自分の根っこ」に感謝。ここに自分があること。お父様、お母様。あなたの隣にいる人とそのご縁。これから出会う新しいご縁。全てに合掌しましょう。
耕田院(山形県)

すてき

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