耕田院の日常(42回目)|山形県羽前大山駅
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投稿日:2022年09月12日(月)
◆「すっと腑に落ちる」ことは言葉を変えると「納得する」ということである。
◆「ゾウの時間 ネズミの時間 サイズの生物学」(本川達雄)の第一章。すっと腑に落ちた。
以下▶︎は「ゾウの時間 ネズミの時間 サイズの生物学」(本川達雄)からの引用である。
▶︎たとえば、息を吸って吐いて、吸って吐いて、と言う繰り返しの間隔の時間を心臓の鼓動の間隔時間で割ってやると、息を1回スーッとハーッと吸って吐く間に、心臓は4回ドキンドキンと打つことがわかる。これは哺乳類ならサイズによらず、みんなそうだ。
▶︎寿命を心臓の鼓動時間で待ってみよう。そうすると、哺乳類ではどの動物でも、一生の間に心臓は20億回打つと言う計算になる。
▶︎寿命を呼吸する時間で割れば、一生の間に約5億回、息を吸うスーハーと繰り返すと計算できる。これも哺乳類なら、体のサイズによらずほぼ同じ値となる。
▶︎物理的時間で計ればゾウはネズミよりずっと長生きである。ネズミは数年しか生きないが、ゾウは100年近い寿命を持つ。しかし、もし心臓の拍動を時計として考えるならば、ゾウもネズミも全く同じ長さだけ生きて死ぬと言うことになるだろう。小さい動物では、体内で起こるよろずの現象のテンポが速いのだから、物理的な寿命が短いと言ったって、一生を生きた感覚は、存外ゾウもネズミも変わらないのではないか。
◆つまり、哺乳類の心臓は一生のあいだに約20億回打ち、一生の間に約5億回呼吸する。それはゾウもネズミも人間も同じ。…ということは、心臓の拍動を時計として考えたら、ゾウもネズミも人間も同じ長さだけ生きて死ぬことになる。これが、「サイズの生物学」であると作者は言っている。
◆ハツカネズミは息を吸って吐くのに0.4秒で、ゾウは8秒もかかる。大きな動物ほどゆっくり動き長生きし、小さい動物は素早く動き寿命は短いのだ。ただ一生の間に心臓が約20億回打ち、約5億回呼吸すれば、その一生の幕は閉じるのだ。限りのある、同じゴールのある一生を生きているのだ。つまり、それぞれの時間の尺度が異なるだけなのだ。
◆時間の尺度がちがうということを理解できれば、ゾウもネズミもそして人間も同じ限りある命を、同じように生きていることが実感できる。何度も繰り返すが、命とは、それぞれの生き物の定められた時間でのゴールまでの一生を指すのだ。
◆「いただきます」と食事の度にいうが、ある方は学校教育では「いのちをいただきます」と変えるべきだと主張していた。高倉健さんの任侠映画のようであるが、「ゾウの時間 ネズミの時間 サイズの生物学」を読み、その考え方を妙に納得した。
◆「ゾウの時間 ネズミの時間 サイズの生物学」(本川達雄)の第一章。すっと腑に落ちた。
以下▶︎は「ゾウの時間 ネズミの時間 サイズの生物学」(本川達雄)からの引用である。
▶︎たとえば、息を吸って吐いて、吸って吐いて、と言う繰り返しの間隔の時間を心臓の鼓動の間隔時間で割ってやると、息を1回スーッとハーッと吸って吐く間に、心臓は4回ドキンドキンと打つことがわかる。これは哺乳類ならサイズによらず、みんなそうだ。
▶︎寿命を心臓の鼓動時間で待ってみよう。そうすると、哺乳類ではどの動物でも、一生の間に心臓は20億回打つと言う計算になる。
▶︎寿命を呼吸する時間で割れば、一生の間に約5億回、息を吸うスーハーと繰り返すと計算できる。これも哺乳類なら、体のサイズによらずほぼ同じ値となる。
▶︎物理的時間で計ればゾウはネズミよりずっと長生きである。ネズミは数年しか生きないが、ゾウは100年近い寿命を持つ。しかし、もし心臓の拍動を時計として考えるならば、ゾウもネズミも全く同じ長さだけ生きて死ぬと言うことになるだろう。小さい動物では、体内で起こるよろずの現象のテンポが速いのだから、物理的な寿命が短いと言ったって、一生を生きた感覚は、存外ゾウもネズミも変わらないのではないか。
◆つまり、哺乳類の心臓は一生のあいだに約20億回打ち、一生の間に約5億回呼吸する。それはゾウもネズミも人間も同じ。…ということは、心臓の拍動を時計として考えたら、ゾウもネズミも人間も同じ長さだけ生きて死ぬことになる。これが、「サイズの生物学」であると作者は言っている。
◆ハツカネズミは息を吸って吐くのに0.4秒で、ゾウは8秒もかかる。大きな動物ほどゆっくり動き長生きし、小さい動物は素早く動き寿命は短いのだ。ただ一生の間に心臓が約20億回打ち、約5億回呼吸すれば、その一生の幕は閉じるのだ。限りのある、同じゴールのある一生を生きているのだ。つまり、それぞれの時間の尺度が異なるだけなのだ。
◆時間の尺度がちがうということを理解できれば、ゾウもネズミもそして人間も同じ限りある命を、同じように生きていることが実感できる。何度も繰り返すが、命とは、それぞれの生き物の定められた時間でのゴールまでの一生を指すのだ。
◆「いただきます」と食事の度にいうが、ある方は学校教育では「いのちをいただきます」と変えるべきだと主張していた。高倉健さんの任侠映画のようであるが、「ゾウの時間 ネズミの時間 サイズの生物学」を読み、その考え方を妙に納得した。
すてき
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