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耕田院の日常(24回目)山形県羽前大山駅

「世は無常」 2022/6/2「朝4時半の住職の話」

投稿日:2022年08月25日(木)
◆「世は無常である」いつまでも同じところに留まるものなど何もない。

◆「馬は生活に浸透しているが、自動車は珍しいだけの流行に過ぎない」。1903年、アメリカミシガン貯蓄銀行の頭取は、自動車についてこう語たり、フォードへの投資に反対した。そのような例はたくさんある。 コピー機もそうだ。コピー機の市場規模は、当初、世界で5000台だろうと予想されていたという。技術の社会に対する影響力を侮った結果がこの判断ミスの原因だ。

◆反対に、技術過信の私のような人間もいる。例えばビデオ。VHSにすればよいのに、SONYのβマックスにこだわり、テレビは、液晶ではなく、プラズマ。評価が定まる前に求めてしまう。私が悪いわけではない。どれもその技術が魅力的だったからだ。負け惜しみになるが、時代がついてこなかった。

◆さて、強引に進められているのが自家用車の電気自動車化である。

◆日産自動車は、軽電気自動車「サクラ」を5月20日に発表した。補助金を使えば180万円台からという値段だ。航続距離は180km。走行性能も快適だという。しかも、スタイリッシュだ。

◆ターゲットとしているのは「1日30km乗る人」。実は、SONYのβマックス派の私の愛車は「リーフ(電気自動車)」である。もうすぐ7年目でなる。当初220 kmの航続距離は、だいたい150〜170 kmだ。同じころに買った友人は100 km以下まで落ちたと嘆いていた。

◆つまり、バッテリーは充電を繰り返すうちに劣化するのだ。電池は消耗品だということだ。そもそも、電気自動車は大事に使っていれはいつまでも使えるエンジンとは違うのだ。家電なのだ。

◆もう一つの弱点は、予想以上にヒーターやクーラーが電気を食うのだ。真冬はヒーターをガンガンつけていると航続距離がみるみる減っていく。ま冬に渋滞に巻き込まれたら、「凍死」か「電池切れアウト」を覚悟しなければならない。

◆ちなみに劣化した電池の交換には100万円以上かかるという。乾電池とは違う。ということは、私のリーフは、100万円以上かけなければ優良中古車にならない。それよりも使い捨てのゴミになってしまう可能性の方が高いのだ。

◆電気自動車は静かで、クリーンでいいのだが、電気自動車を購入してから7年たっても基本的な問題は何の改善も進歩していない。

◆「第三の波」で有名なアルビン・ドフラーが「科学技術を無謀に止めようとすること」も「無謀に伸ばそうとすること」も同じくらい破滅的な結果をもたらすと書いている。世界中が躍起になって「無謀に伸ばそう」としている電気自動車へのゲームチェンジ。我が国の基幹産業はどうなるのだろう。

◆それにしても「世は無常である」。未来の予想は難しい。
耕田院(山形県)

すてき

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