耕田院の日常(15回目)|山形県羽前大山駅
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投稿日:2022年08月16日(火)
◆日本全国で気温上昇が叫ばれていた6月。ここ庄内は、過ごしやすい日が続いていた。明らかに6月に入り日照が不足していたのだ。気温も全般的に低かった。そのため、農家は田に水を張り、適切に温度管理をしなければならなかった。これを怠ると茎の本数が減り、収穫量に大きな差が出るからだ。
◆私どもからすれば、過ごしやすい日々、農家の人からみれば、大切な時期の低温は、農作業に一手間も二手間もかかってしまう。こんな折、時節のあいさつも「涼しくてヨガンスノ」なのか「涼しくて困リマシタノ」なのか、悩むところである。自然の優しさと厳しさは、表裏一体で共存している。そして、この大雨である…。ここまでが、6月中下旬頃の様子だ。
◆しかし、7月2日の昨日は、朝からもう30度近い暑さだった。街の子どもたちは、ひまわりのワンピース。車には浮き輪。すっかり夏休みの風情ではないか。ここ庄内地方は、例年、6月から7月は寒くて、プールの水温も上がらないことが多いのだが、大変なことになっていた。これでは、まるで夏休み前日のお天気だ。3週間分、季節が一気に駆けぬけた感がある。
◆ところが、秋田や青森などの東北北部はまだ梅雨明けしていないという。最高気温もぐっと低く例年並みのようだ。とすれば、ここから、秋田市までは車で3時間ほどだから、距離にすれば60✖️3の180㎞ほど、季節がずれてしまっている。
◆本格的な夏到来が、時間で言えば「3週間」、距離で言えば「180㎞」例年と違っている。これはやはり「異常」であろう。
◆宮沢賢治の「雨ニモマケズ」である。
略
ヒド(デ)リノトキハ ナミダヲナガシ
サムサノナツハ オロオロアルキ
ミンナニ デクノボートヨバレ
ホメラレモセズ
クニモサレズ
サウイフモノニ
ワタシハナリタイ
今年の夏は、どうやらこのまま、自然に翻弄されることになりそうだ。
◆ところで、みなさまは知っておいでか。「雨ニモマケズ」の「ワタシハナリタイ」あとには、法華経に出てくる仏菩薩のお名前が続くことを。
南無無辺行菩薩
南無上行菩薩
南無多宝如来
南無妙法蓮華経
南無釈迦牟尼仏
南無浄行菩薩
南無安立行菩薩
「雨ニモマケズ」は、「ワタシハナリタイ」で終わりではないのだ。本来「南無安立行菩薩」まで、読まねばならないのだ。なぜなら「雨ニモマケズ」は宮沢賢治の祈りの詩であるからだ。Instagramアカウトはこちらへ @oyamakodein
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