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耕田院の日常(2回目)山形県羽前大山駅

蛞蝓

投稿日:2022年08月04日(木)
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@oyamakodein 

「ナメクジ」と「断捨離」のおはなし。

◆蛞蝓を読める人はいるだろうが、意味までわかる人はそうはいないだろう。

◆「かつゆ」と読んで「なめくじ」だ。「蛞」はおたまじゃくし。そして、「蝓」はデデムシ(dedemushi)カタツムリの別称だ。

◆「おたまじゃくし」+「ででむし」が「なめくじ」なのだ。あれ?昆虫ではないのに、いずれも虫偏だ。

◆実は、「虫」とは昆虫ばかり指すのではなく、動物の総称でもあるとのこと。鳥は羽虫、獣は毛虫、亀の類を甲虫、竜のように鱗のある動物を鱗虫(うろこむし)というそうだ。ちなみに、人間は裸虫。

◆もう一つちょっとひっかかったことがある。

◆野暮ったいナメクジが「殻を捨てたカタツムリ」という進化系だということだ。ナメクジのご先祖さまが「カタツムリ」なのである。つまり、「猿」がカタツムリで「人」がナメクジの関係なのだ。

◆カタツムリが殻を持つのをやめ、身軽なナメクジになり、自由になった。枯れ葉の下やわずかな隙間にも入れるようになった。しかし、敵からは弱くなったと思うし、見てくれもカッコよくなったわけではない。雨に濡れた紫陽花にはカタツムリが似合うし、魅力的に見える。

◆いったいこれは、進化なのか、退化なのか。この疑問を見事に解いてくれたのが東京大学理学部・理学系研究科 土松 隆志先生である。以下▶︎引用

▶︎退化も進化
一般に進化というと,能力や性能が向上したり進歩したりといったニュアンスがある。一方,生物学的な進化は,「世代を通じて生物集団の性質が変化していくこと」とだけ定義されており,そこに進歩的な意味合いはまったくない。たとえば,暗い洞窟に生きる魚では視力が失われているなど,器官の欠損や消失のような「退化」的現象は生物の世界ではよく知られている。これらも世代を経る過程で徐々に生じてきたものであり,定義上は進化の一種ということになる。
※東京大学理学部・理学系研究科 土松 隆志(生物科学専攻 准教授)高校生の皆様へより

◆「ナメクジ」と「カタツムリ」。カタツムリが進歩してナメクジになったわけではない。ただし、生きるためには殻がないほうが有利だったのだろう。

◆ちなみに、ナメクジとカタツムリは別の生き物だ。ヤドカリと同じように、殻の貝殻をナメクジに与えても、殻を身につけてカタツムリになることはない。また、カタツムリの殻の中には内臓がつまっていて、殻から出すと死んでしまう。

◆人間でいえば、無駄なものをどんどん捨てていく今流行りの「断捨離」をしたのがナメクジなのだ。「家」まで捨てて、ナメクジとなったのだ。ここだけの話だか、家無しのナメクジ、冬眠もできるそうだ。

◆今朝も最後まで読んでいただいてありがとうございます。あなたの朝のこころにアプローチ。「ああなあさここ」でした。

▶︎深呼吸で「心のデトックス」。一度息を全て「大地に」吐き出します。次に胸を広げて鼻から息をたっぷり入れます。最後は「吐く息は細く長く」です。呼吸をコントロールし、呼吸に集中。自分の心にアプローチ。

▶︎「自分の根っこ」に感謝。ここに自分があること。お父様、お母様。あなたの隣にいる人とそのご縁。これから出会う新しいご縁。全てに合掌しましょう。

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耕田院(山形県)
国立科学博物館

すてき

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