西早稲田天祖神社

東京都 面影橋駅

天祖神社は東京都新宿区西早稲田に鎮座しています。新宿区内には天祖神社が複数あるため、それらを区別するために所在地の「西早稲田」を冠称として正式な社号の前に付けることが多いようです。最寄りは都営荒川線（東京さくらトラム）面影橋停留所より徒歩1分。高田馬場駅からは徒歩10分、東京メトロ副都心線西早稲田駅からは徒歩8分、東京メトロ早稲田駅からは徒歩15分。また、高田馬場駅からバスで高田馬場二丁目停留所下車、徒歩8分のアクセスもあります。

この日は早稲田通りを地下鉄早稲田駅方面から歩いてきました。地図アプリを頼りに進むと、わずかに下り傾向の細い道に入ります。谷が神田川に向かって下っているような地形です。あかりが灯った四つの提灯にはそれぞれ「天」「祖」「神」「社」と書かれた門があり、その奥の鳥居をくぐると境内に入ります。向かって右手奥には居住スペースが見えますが、社務所の表記はありません。掃除が行き届いた清々しい空間です。社殿は仄暗く灯りがともされており、いつでも参拝者を迎える準備が整っているようでした。

境内の配置はゆったりとしており、訪れる人に穏やかな安らぎをもたらします。広々とした空間には、樹齢が数百年にも及ぶと推測される銀杏や欅の巨木が、間隔を十分にあけて堂々と並んでいます。これらの古木は、長い年月をかけてこの地に深く根を張り、地域の歴史や人々の営みを静かに見守り続けてきたかのようです。これほどの自然の恵みが境内に残されていることは、訪れる人々にとって貴重な心の安息の場となっているのです。

由緒書きを拝見すると、こちらの御祭神が日本神話の中心的な神である天照大神であることが記されています。創建は正保二年（1645年）と伝えられ、豊臣家の遺臣である小泉源兵衛が荒地を開拓し、この地に天祖神社を建立したとのこと、地域の人々は天照大神のご加護を仰ぎ、安心して暮らせるよう安全と繁栄を祈願するために参拝を続けてきたのでしょう（近くの早稲田通りに「源兵衛」という屋号の飲み屋があったのを思い出した）。また、創建以来の歴史の歩みや社殿の改修など、地域文化の重要な一部としての役割を果たしていることが伝わってきます。歴史の重みを感じながら参拝することで、より深い敬意と感謝の念が自然と湧き上がってくる、そんな場所です。

参拝を終えて帰路につく際、ふと目を向けると近くの電柱に白い紙垂（しで）が丁寧に取り付けられているのが目に入りました。これが飾られていることは、夏を迎え、間もなくこの神社の重要な祭礼が行われることを知らせています。紙垂が風に揺れる様子は清らかで、まるで神様の息吹が感じられるかのようです。地域の人々がこの祭礼に向けて準備を進め、伝統を守り継いでいる様子が目に浮かびます。祭礼当日は多くの参拝者が訪れ、神社は一層賑やかに、そして神聖な雰囲気に包まれることでしょう。こうした季節の移ろいと共に繰り返される伝統行事は、地域の心の拠り所であり、神社の存在意義を改めて感じさせてくれます。

西早稲田の氏神さま✨閑静な住宅地に鎮座しています⛩散歩中に寄りました🙏無人です😊

早稲田天祖神社は、当地に住み着いた豊臣家の遺臣小泉源兵衛が、当地を源兵衛村として開拓、正保2年（1645）に創建したといいます。当時の別当寺は神霊山金乗院で、境内に祀っていた諏訪神社（祭神建御名方命）、須賀神社（祭神須佐之男命）、稲荷神社（祭神倉稲魂命）、厳島神社（祭神市杵嶋姫命）の四祭神を、明治27年（1894）に合祀しています。ウィキペディアより

東京都新宿区に鎮座する、西早稲田天祖神社を参拝。水稲荷神社から徒歩6分くらいで到着する。住宅街の中にひっそりと建っている。