永心寺

東京都 信濃町駅

山門・本堂ともに江戸時代の建築。
新宿区内では震災や戦災による被害を免れ、現存している貴重な寺院。

蟠龍山 永心寺(えいしんじ, 曹洞宗, 1604年)
明巌舜洞が開山

永心寺は東京都新宿区に位置する曹洞宗の寺院で、山号は「蟠龍山」と呼ばれています。慶長9年（1604）に麹町清水谷で創建され、寛永11年（1634）に現在の場所に移転しました。寺院の開山は明巌舜洞和尚であり、後に松平越後守の奥女中であったおいちゃ（法名：長壽院安窓永心大姉）が中興開基となりました。

● 永心寺の歴史
永心寺は、最初は麹町清水谷に建立されましたが、江戸城外堀の建設に伴い、1634年に現在の地に移転しました。開山の明巌舜洞和尚は寛永12年に寂しました。寺院の中興開基である松平越後守の奥女中おいちゃは、延宝7年（1679）に亡くなりました。

● 永心寺の墓地と文化
永心寺の墓地には、かつて「狂歌三内子」と称された女流狂歌師ひまの内子の墓があったとされていますが、現在その所在は不明です。四谷・市谷界隈には他にも多くの狂歌師が住んでおり、唐衣橘洲、大田南畝、朱楽菅江などがその一例です。