はとのもりはちまんじんじゃ
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渋谷駅周辺で催されていたイベントに参加した後、その足で宮益坂を登り、鳩森八幡神社へとやってきました。渋谷の雑踏から坂を上りきると、千駄ヶ谷の落ち着いた空気へと移り変わり、参拝前の道のり自体がちょっとした気分転換になったように感じます。
境内に入ると、まず目に留まるのが鳩森八幡神社名物の富士塚。せっかくの機会なので登頂し、そこからの眺めを楽しみました。標高としては高いわけではありませんが、古来より信仰の対象となってきた富士山への憧れを疑似的に体感できるのが、この富士塚の魅力です。遥か昔であれば、この地からも雄大な富士山の姿を仰ぎ見ることができたのではないでしょうか。いまでは周囲にビル群が林立し、その景色を想像することすら難しくなっていますが、かえって往時の人々の思いに心を馳せるきっかけにもなります。
社務所の前を通ると、「将棋めしスタンプラリー」の案内が掲示されているのが目に入りました。鳩森八幡神社はすぐ近くに将棋会館があり、将棋との縁が非常に深い神社です。ここ数年で、将棋のネット中継における「棋士が対局中に何を食べたか」という情報が詳しく紹介されるようになり、それが話題を呼んでいます。盤上の戦いだけでなく、昼食やおやつといった素顔に触れられる点が新鮮で、将棋ファン層の拡大につながったとされます。こうした現象の中から「観る将(=対局の観戦を楽しむ将棋ファン)」という新しい言葉も生まれました。
さらに将棋会館での対局映像では、棋士が料理を注文する場面はもちろん、対局の合間に現金で食事代を精算する様子までも映し出されることがあります。その光景は妙に生活感があり、真剣勝負の世界と日常が交錯する一幕として、ある種のシュールさを感じさせます。鳩森八幡神社の境内でその告知を目にし、改めて将棋文化がこの地にしっかりと根付いていることを実感しました。
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