光明寺の日常(6回目)
東京都神谷町駅

1年9か月続けてきて、雨の中で開催したのはたったの1回という
神谷町Temple Morning。
東京の7月はずっと雲に覆われ、雨続きだったのですが、
50回目という小さな節目を迎えた前回7月24日も、雨雲を押しのけ
夏の太陽がじわりと石畳や階段の水分を蒸発させ始めました。

40回近く参加してくださっている、ご近所にお勤めの方も
すっかり夏仕様の足元。
「こんな浮かれたヤツもお寺のお掃除してるよって、
写真使っていいよ！」

…ヤラセですか（笑

50回目のこの日、キリスト教系信者の方もご参加くださいました。
最初はみんなちょっと扱いに戸惑う竹箒なのに、
ものともせず落ち葉の山を築かれていきます！

お掃除の後は「ほうじ茶」をみなさまにお出しするのですが
「これはなんですか？カフェインやグルテンは入っていますか？」
というキリスト教系ご家族の質問に、あわててググったり
英語で「仏教寺院の読経やお掃除に初参加した感想」を
スピーチしていただいたり。

信仰の有り無し、宗派・宗教の違い、
もちろん人種も性別も、全てをいったん「そこ」に預ける…
お寺の朝掃除はそんな「場」でもあるように思います。

ご参加くださったみなさま、ありがとうございました。

Temple Morningが解散した後、お掃除に参加してくださっていた
いろいろな宗派のお坊さんたちが「布薩（ふさつ）」をしていました。

お釈迦さまが亡くなられて、インド中に散らばったお弟子さんたちが
戒をきちんと守って修行を続けることができているのか
お互いに確認するために、新月と満月の日に集まって開いたという
「反省会」が「ウポーサタ＝布薩」です。

不定期とはいえ、月に2回開催しているこのTemple Morningも
ちょっと自分をふりかえってみる…
そんなきっかけにしてみてもいいかもしれません。