東村山八坂神社

東京都 久米川駅

東村山八坂神社は、東京都東村山市諏訪町に鎮座する古社です。西武新宿線久米川駅から徒歩およそ8分、府中街道に面した立地ながら、境内に一歩足を踏み入れると、街の喧騒がふっと遠のき、静けさが包み込むように広がります。境内の木々はまるで別世界に入ったかのような感覚を与えます。

社殿の背後にはこんもりとした鎮守の森が広がり、木々が社殿を抱きかかえるように立ち並んでいます。その姿は、まるで自然そのものが神域を守護しているようで、季節ごとに異なる趣を見せます。夏は青々とした葉が日差しをやわらげ、秋には紅葉が境内を彩り、冬は葉を落とした枝が空を透かして見せる。訪れるたびに変化を感じさせてくれる場所です。

御祭神は、厄除けや疫病退散の神として知られる素盞嗚命。創建の詳細は明らかではないものの、弘安元年（1278年）頃の創建と伝えられ、東村山の地においても古い歴史を有する神社のひとつとされています。長い年月を経ても地域の人々に大切に守られ、今もなおその信仰が息づいています。

東京都東村山市栄町三丁目に鎮座する神社で、東村山八坂神社とも称される。
創建年代については寛文2年（1662）の火災などにより記録が失われたため不詳。
鎌倉時代中期の正福寺建立の際、または応永14年（1407）の同寺国宝である地蔵堂建立の際、寺院の守護神として牛頭天王が奉斎され、のちに当地に社殿を建立されたと思われる。
明治2年（1869）に旧社号の「武蔵野牛頭天王社」から「八坂神社」と改められ、村社となる。平成元年（1989）に府中街道の拡幅に伴い社殿を新たに造営した。
毎年7月第2土曜日に宵宮が、翌日曜日に本祭が行われ、別当寺であったとされる正福寺に隣接する八坂神社と当社との間で市内を往復10kmにわたり練り歩く。

参拝して御朱印も頂きました