大満寺

東京都 赤羽岩淵駅

ご不在のようで参拝のみ

正式名称は「薬王山 瑠璃光院 大満寺」。真言宗智山派に属し、今から約360年前の明暦元年（1655年）に開山したと伝わる。

● ご本尊と由来
本尊は行基作とされる薬師瑠璃光如来（岩淵薬師）。病気平癒や心身安穏を願う信仰の対象として、地域の人々に親しまれている。

● 鎌倉時代の不動明王
境内にある不動堂には、鎌倉時代初期の作と伝わる不動明王像が安置されており、「岩淵不動尊」として信仰を集める。毎月8日には縁日が開かれ、2月3日には節分の豆まきも行われる。

● 幸福地蔵と庶民信仰
山門前には「手わらじ地蔵（幸福地蔵）」が立つ。手に持ったわらじは、願いをかなえるため人々のもとへ駆けつけるという願いの象徴。やさしい姿で訪れる人々を見守っている。

● 岩淵天神と学問の神
境内入口近くには学問の神・岩淵天神が祀られている。受験生や勉学成就を願う参拝者が訪れる隠れた信仰スポットでもある。

● 歌碑と文化活動
境内には明治時代の公卿・東久世通禧の歌碑がある。これは、当時の住職が結成した短歌結社「岩淵会」の活動に共鳴して詠まれたもので、文化的な交流の記録として残されている。

薬王山 大満寺(だいまんじ, 真言宗 智山派, 1655年)
山門, 本堂, 本尊は薬師如来(行基作)