浄土宗
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栄松院は、東京都文京区向丘2丁目に位置する浄土宗の寺院で、山号を千年山、院号を栄松院、寺号は清安寺と称します。1589年(天正17年)に教蓮社順誉上人によって開山され、その後、藩主中村一忠の母である栄松院が菩提を弔うために寺院を建立しました。最初は神田明神下に創建されましたが、1648年(慶安元年)に現在の地に移転しました。寺院内には、薩摩浄雲や初代松本幸四郎の墓が安置されており、文化的な価値が高い場所でもあります。
●栄松院の歴史と縁起
栄松院は、神田明神下で創建された後、1648年に現在地へ移転しました。その開山は教蓮社順誉上人で、開基は中村一忠の母である栄松院です。栄松院は一忠の菩提を弔うために寺を建てたと伝えられています。また、栄松院の本堂は運慶作の阿弥陀如来像を本尊としており、その他にも観音菩薩や勢至菩薩像が安置されています。
また、境内には弁天堂や鎮守稲荷社もあり、参拝者はそれぞれの堂にお参りをすることができます。栄松院は、浄土宗の教義を信奉し、周囲の人々に精神的な支えを提供し続けています。
●栄松院の文化財と墓所
栄松院には、江戸初期の浄瑠璃太夫である薩摩浄雲の墓や、初代松本幸四郎の墓があります。薩摩浄雲は江戸で「江戸薩摩」を立ち上げ、浄瑠璃の発展に貢献した人物です。また、初代松本幸四郎は江戸中期の名優として歌舞伎の世界で名を馳せ、今もその功績を称えるために墓が栄松院に残されています。
これらの墓所は、文化財としても大切にされており、多くの人々に敬意を表されています。また、栄松院には、その他にも貴重な文化財が点在しており、寺院の歴史を感じることができる場所となっています。
●栄松院の椎の木
栄松院の境内には、「栄松院の椎」と呼ばれるスダジイの大木があります。かつてこの木は天然記念物に指定されており、戦前には樹洞に大蛇が住んでいたことから「蛇の木」とも呼ばれていました。1945年の空襲で焼夷弾の直撃を受けたものの、木は枯死することなく現在でも生き続けており、かつての偉容を取り戻しつつあります。











境内・文化財
境内・文化財をもっと見る|| 名称 | 栄松院 |
|---|---|
| 電話番号 | 03-3821-2387 お問い合わせの際は「ホトカミを見た」とお伝えいただければ幸いです。 |
詳細情報
| 宗旨・宗派 | 浄土宗 |
|---|
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