新宿下落合氷川神社のお参りの記録(1回目)
東京都下落合駅

夜間の参拝に訪れました。目的地の氷川神社に向かう道中、多くの人々がジョギングをしている様子が目に入ります。「下落合」という地名からもわかるように、神社は周囲の土地よりやや低い場所、いわば谷底に鎮座しています。そのため、ランニングをしている人々は、まさに「谷底ランナー」とでも呼ぶのがふさわしい光景かもしれません。下り坂や谷底の小道を駆け抜ける姿は、都市の喧騒の中で静かに流れる時間と相まって、どこか幻想的な印象を与えます。

今回の参拝では、ジョギングの途中に立ち寄る参拝者の姿は見られませんでした。日常的にこの神社を訪れる人々の中には、ジョギングの服装やランニングシューズでの参拝を不適切と考える方もいるようです。正式な参拝においては、やはりランニングパンツやスポーツウェアでは神社の格式や雰囲気にそぐわないのではないか、という意見もあるのかもしれません。神社という場所は清浄で神聖な空間であるため、服装や所作に一定の配慮を求められるのは自然なことといえます。

しかし、日常の運動の途中で立ち寄る軽い参拝やお賽銭だけの短時間の訪問であれば、必ずしも厳格な服装を求められるわけではないとも考えられます。都市の中に息づく氷川神社は、地元の住民やランナーたちにとって、日常の中のちょっとした安らぎの場所でもあります。谷底にひっそりと鎮座するこの神社は、夜間の静寂と周囲の緑に包まれ、参拝者に心の落ち着きを与えてくれます。その静けさの中で、ランナーたちは一時的に日常の忙しさを忘れ、神聖な空間に触れることもできるでしょう。

要するに、正式な参拝であればやはりふさわしい服装が望ましいですが、軽く立ち寄る程度であれば、ジョギング中の参拝も、現代の都市生活における神社との自然な関わり方の一つとして受け入れられるのではないでしょうか。