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なかせてんそじんじゃ

中瀬天祖神社(井草八幡宮境外社)の御由緒・歴史
東京都 井荻駅

ご祭神大日孁貴神,市杵嶋姫命,保食神
ご由緒

(杉並区教育委員会の掲示板より)
 当社は、『新編武蔵風土記稿』多摩郡下井草村の条に「十羅刹堂」とあり、「妙正寺ヨリ三町程北ノ方小名神戸ニアリ 妙正寺御朱印地ノ内ナリ 即此ノ寺ノ持」と記されています。十羅刹とは、もと人を食う悪鬼でしたが、後に法華経を守る守護神となった十人の羅刹女といわれています。このことから、日蓮宗の妙正寺がここに十羅刹を祀ったものと思われます。
 明治以前は十羅刹様、神明様などと称していましたが、維新後の神仏分離令(明治元年)によって天祖神社と改称されました。
 祭神は大日孁貴神(天照大神の別の尊称)・市杵嶋姫命(天照大神の姫神)・保食神(穀物や食物の神)の三神です。また、このほかに市杵嶋神社・稲荷神社合殿の境内社が一社あります。
 『神社明細帳』の由緒には「当社は井草八幡宮の境外神社で井草川の西岸神戸坂の上に在り、極めて古き社にして、神体は一大石剣なり。」とあります。
 この神体を霊石とする伝説があり、昭和二十年頃までは例祭日には社前で餅をつき“下ベロ餅”という丸餅を参拝者に配りました。この餅を食べると子宝が授かるといわれ遠方からも多数の参拝者があり「神戸の鎮守様」として昔から親しまれてきました。
 天祖・稲荷それぞれに講中があり、百余名の氏子が熱心に維持管理に当たっています。
 例祭日は十月十五日です。

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