大泉氷川神社のお参りの記録(1回目)
東京都大泉学園駅

大泉氷川神社は、東京都練馬区大泉町に鎮座する古社で、西武池袋線大泉学園駅から徒歩約20分の位置にあります。東京都神社庁の記録によれば、創建の年代は明らかではないものの、かつて村社として地域に深く根ざし、長い歴史を刻んできたと伝わります。御祭神は、素盞嗚尊をはじめ、大己貴命、稲田姫命、香具槌命、火生霊命と、多くの神々をお祀りしています。その点からも、古来より大泉の鎮守として厚く崇敬されてきたことがうかがえます。

神社は目白通りに面しており、通り沿いに立派な一の鳥居を構えます。その鳥居をくぐると、真っすぐに延びる参道が100メートルほど続き、両脇には石灯籠が等間隔に整然と並べられています。この整然とした配置が、訪れる者に秩序と厳かさを感じさせ、同社の格式と古社としての風格を自然に印象づけます。参道を進むと二の鳥居があり、その先の石段を登りきったところに、堂々たる拝殿が正面に姿を現します。境内は広々としており、空間のゆとりと整備の行き届いた様子が、地域の中心的神社としての存在感を際立たせています。

拝殿右手には神楽殿があり、祭礼時にはここで舞が奉納されるのでしょう。左手には社務所が建ち、御守やお札などの授与品が豊富にそろっています。特にキティ御守りなどの親しみやすい授与品もあり、窓口が開いている時間帯に限り授与されているようです。境内をさらに奥へと進むと、いくつかの境内社が鎮座しています。一番左には辨天社、その右隣に二つの小祠が並び、左が白山神社、右の社は詳細不明です。さらにその右側に稲荷神社、最も右には御嶽神社が鎮まります。それぞれが異なる神格を祀りながらも、全体として調和のとれた配置となっており、境内を歩くだけでも地域信仰の広がりと深さを感じさせます。

長い歴史と確かな格式を今に伝える大泉氷川神社。静寂の中にも厳粛さと穏やかさが共存し、訪れる者に清々しい心地を与える、まさに大泉の守り神にふさわしい社です。