北野八幡神社のお参りの記録(1回目)
東京都光が丘駅

東京都練馬区田柄に鎮座する北野八幡神社。最寄りは都営地下鉄大江戸線光が丘駅で、そこから歩いて5分ほどという便利な立地にあります。御祭神は学問の神として知られる菅原道真公、そして武の象徴である応神天皇。二柱をお祀りするこの神社は、近代的な住宅街の中に、静かに歴史の重みを伝えています。

光が丘といえば、かつては成増飛行場が置かれていた場所でもあり、戦後は米軍住宅として利用され、その後の大規模な再開発によって現在の広大な団地群や公園が整備されました。近代的で整然とした街並みの中に、この北野八幡神社が存在することは、地域の変遷を見つめ続けてきた証のようにも感じられます。

境内に入るとまず一の鳥居、そして二の鳥居が訪れる者を迎え、その先に端正な拝殿が姿を現します。社殿は広々とした敷地の中央に据えられており、空へと大きく開けた空間が、参拝者の心をすっと解き放つようでした。華やかな装飾や古社に見られるような重厚な雰囲気には乏しいとも言えますが、それがかえって素朴な魅力となり、喧騒から離れて穏やかなひとときを過ごすには格好の場となっています。

特に光が丘周辺は公園や並木道が多く、四季折々の自然が街を彩ります。その景観と調和するように、この神社の開放感あふれる境内は、参拝する人々に静かな安らぎをもたらしているように思われました。