南泉寺

東京都 西日暮里駅

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正式名：瑞応山南泉寺
東京都荒川区にある臨済宗妙心寺派の寺院。
元和2年（1616）、大愚宗築によって開山された。
将軍家光・家綱に仕えた大奥老女岡野の口添えにより、3,294坪の土地を境内地として幕府から与えられた。その後、岡野の遺言により、貞享3年（1686）に寺領30石の朱印状を拝領した。
宝永元年（1708）、旗本の明知遠山氏5代の遠山伊清は、戦国時代末期の天正11年（1583）に森長可によって磔刑に処せられた阿子姫（遠山一行の娘）と二人の老女の供養のためとして境内に「息心庵」を建立し、永代供養料として毎年米3俵を寄進した。

東京都荒川区に位置する南泉寺（なんせんじ）は、臨済宗妙心寺派の寺院で、瑞応山と号します。1616年（元和2年）に大愚和尚によって創建され、将軍家光・家綱に仕えた老女岡野の遺言によって、1686年に寺領30石の朱印状を賜りました。

●開山と歴史的背景

南泉寺の開山である大愚和尚は、寛文9年に寂（なくな）り、江戸時代の名僧として知られています。彼は東久留米の米津寺を開山したことでも有名で、徳川家からの信仰を受けていました。創建当初、南泉寺は元和2年に徳川家から3200坪の境内を拝領しました。
老女岡野の遺言により、寺院はさらに発展し、徳川家からの信任を得て、様々な特権を享受することができました。寺格は紫衣地とされ、宮中に参内することも許されていました。

●文化財と著名人の墓

南泉寺の本堂には、木造の聖観音立像が安置されており、これは旗本の美濃遠山氏の念持仏です。聖観音立像は、鎌倉時代後期に製作されたと推定され、江戸時代に修復が施されています。また、境内には銅造菩薩立像や善光寺式阿弥陀三尊の一部と思われる像も所蔵されております。
さらに、将軍家光や家綱に仕えた老女岡野、講談師松林伯円などの墓が境内にあります。