浄延院のお参りの記録(1回目)
東京都千駄木駅

東京都台東区谷中に位置する浄延院（じょうえんいん）は、日蓮宗に属する寺院で、山号は「慈雲山」となっています。浄延院は、寛永15年（1633年）に本照院日乗（ほんしょういんにちじょう）が開基となり創建されたとされています。

●浄延院の歴史

浄延院の創建は1624年から1644年の間に行われたとされています。開基の本照院日乗は、寛永15年（1633年）に寂しましたが、その以前に浄延院は設立されたことが分かっています。浄延院は、瑞輪寺（ずいりんじ）の五つの子院の一つであり、瑞輪寺の末寺として位置づけられています。創建当初から神田に位置していたものの、明治時代の上野戦争によって伽藍が消失し、その後の再建を経て現在の位置に移転しました。
浄延院は、明治維新後に寺院が消失した後、再建が進められました。1919年（大正8年）には、本堂、庫裡（くり）、鬼子母神堂が再建され、寺院の復興が図られました。しかし、1967年（昭和42年）に発生した失火によって、本堂と庫裡が全焼する事態となりました。
その後、1970年（昭和45年）には、日蓮宗の宗祖降誕750年を記念して、再建とともに「浄延院」に改称されました。この再建により、寺院の名称が「情延院」から「浄延院」に変更され、現在に至っています。

寺院の本尊には十界曼荼羅が祀られており、境内には鬼子母神像や妙見菩薩像も安置されています。