ごうりきいなりじんじゃ
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楽しみ方合力稲荷神社のお参りの記録一覧

台東区浅草に鎮座する歴史ある神社です。永禄年間(1558-1569)に、山谷村に住んでいた小作人たちが郷中の鎮守として奉斎したのが始まりと伝えられています。
●力石が語る、力強い歴史
境内には、江戸時代、日本一の力持ちと称された三ノ宮卯之助が持ち上げた力石が残されています。
●土手のお稲荷さんとして親しまれる
日本堤の土手下に位置することから、「土手のお稲荷さん」として親しまれてきました。
●馬頭観音との深い結びつき
寛文三年(1663年)、徳川四代将軍家綱の愛馬「荒波」の供養のため、馬頭観音も合祀されました。このことから、馬に関するご利益があるとされています。







東京都台東区浅草に鎮座する合力稲荷神社。最寄り駅は東武伊勢崎線の東武浅草駅、あるいはつくばエクスプレスの浅草駅で、どちらから歩いてもおよそ十五分ほどの道のりです。浅草といえば観光客で賑わう雷門や仲見世通りがまず思い浮かびますが、そこから少し足を延ばした住宅街の一角に、この小さなお稲荷さんは静かに佇んでいます。
御祭神は五穀豊穣の神として知られる保食命。創建は永禄年間、すなわち戦国時代の真っ只中にあたる1556年頃と伝えられ、数百年にわたり地域の人々の信仰を受け継いできました。浅草は江戸時代以降、庶民文化や興行で栄えた土地柄ですが、この合力稲荷神社もまた、その歴史の一部を物語る存在といえます。
境内に入ると、まず目を引くのが「力石」と呼ばれる大きな石です。これは江戸時代に「三ノ宮卯之助」として知られた力持ちが実際に持ち上げたものと伝わります。卯之助は江戸随一の見せ物興業の力持ちとして名を馳せた人物で、なんと足でこの石を持ち上げたという逸話が残っています。力石は庶民の娯楽や見せ物の場でも人気を集め、当時の浅草の活気を今に伝える貴重な遺物といえるでしょう。
また境内には、旅の安全や馬の守護神として信仰される馬頭観音も合祀されています。馬はかつての生活や交通に欠かせない存在であり、その守護神が祀られていることは、浅草という土地が古くから人々の往来と密接に結びついていたことを物語っています。
私が参拝したのは夜も遅い時間で、境内はすでに薄暗く、力石の全貌をはっきりと見ることはできませんでした。かすかな街灯の光に照らされて、その大きな輪郭だけがぼんやりと浮かび上がり、かえって神秘的な雰囲気を醸し出していたように思います。とはいえ、やはり心に浮かぶのは「この石はいったい何キロくらいあるのだろうか?」という、少々俗っぽい好奇心でした。江戸の力持ちたちが挑んだ石を前に、当時の見世物小屋の喧噪や歓声を想像しながら、しばし足を止めました。
この合力稲荷神社の最大の見どころは、やはり何といってもこの力石でしょう。浅草の中心部から少し離れた場所にありながら、江戸時代の力自慢の息吹を今に伝えており、浅草観光とはひと味違う体験ができます。参拝の折には、歴史と庶民文化の記憶を刻んだこの石に、ぜひ一度目を留めてみたいものです。

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