おびくにどう
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八百比丘尼の悲しいお話です。
昔朝日照命が都落ちをして、夫婦でこの地を通りかかり、この地で出没する化け物を退治した。地元民は朝日照命夫婦を歓迎して、住まわせることにした。
幸せに過ごしていたが、夫婦には子供が出来ず、庚申さまに熱心にお願いをしたところ、八重姫という美しい女の子が誕生した。八重姫が18歳の時、庚申さまが化けた老翁から食べ物を貰い、八重姫だけが食べてしまった。
美しい八重姫の噂は都にも流れて帝から呼ばれ、八重姫は朝日照命の反対を押し切り都に向かう。途中で道に迷い、あの庚申さまの屋敷に住むことになる。
しばらく過ごすが、両親に会いたくなり、真名子に帰りたくなる。庚申さまはそれを止めるが振り切り帰った八重姫だが、帰ってみると、あれから800年経っていた事を知る。悲しんだ八重姫は仏門にはいり若狭にたどり着く。そして、自分の像を二体彫り、若狭の海に身を投げた。不老不死の妙薬を口にしてしまった18歳で八百年生きた八重姫の悲しいお話です。
その二体の内の一体が安置されている御堂です。
近くの大宮神社で出会った氏子総代さんに是非お参りした方が良いと勧められて伺いました。
こんな浦島太郎のようなお話がある御堂だったとは知らずにお参りしましたが、綺麗な風景と素晴らしい御堂に秘められた悲しいお話で心が久々にキュンとなりました。
八百比丘尼公園にあずま屋があり、これを押すと八重姫のお話が流れます。
総代さんに「行け」と言われて来たけれど、お話を聞くと御堂に対する気持ちが変わりました。
あずま屋からの景色
公園内は綺麗に整備されています。
池を渡っていきます。
先のお話が簡単に書かれています。
川の向こうが御堂です。
くしさんはここで、阻まれたんですね。
橋の柵の鍵は外されていました。
ラッキー✌️
少し高くなっています。
向拝の彫刻が見事です!
昔の屏額かな?
ん〰見事!
内部の様子です。この厨子の中に手彫りの像があるんだね。
なんと天井画もあるじゃないですか!
大事にされているんですね。
隣には神社があります。
庚申と書かれた石碑が幾つもありました。
意地悪な庚申さまもあるのね💢
姿見の池
八重姫はショックだったでしょうね。
あたしも覗きましたが、初老のおばさんが写りましたハテ?
そのものズバリ、八百比丘尼公園という所にある八百比丘尼を奉った御堂です。
前回、蓬莱山に行った時に見かけた「蓬莱山比丘尼」と書かれた墓石が気になりまして、調べてみたところどうも八百比丘尼と関係がありそう。
さらに徐福伝説との関係も出てきて、徐福が日本に来て移り住んだのが蓬莱山(富士山)の北の阿曽谷という土地・・・ここも安蘇郡だよ!Σ( ゚Д゚)
次々と出てくる符合に、オラ ワクワクしてきたぞ!( ゚∀゚)と素人民俗学者の血が騒ぎ、いろいろ調べてみたところ、さすがに徐福伝説の方は見つからなかったのですが、八百比丘尼伝説の方が意外にもこんな身近に!?
八百比丘尼の中の人というか、八百比丘尼にジョブチェンジした八重姫というお姫様がこの真名子地区の生まれで、自らの姿を刻んだ像を故郷に送り、それを奉ったのがこの八百比丘尼堂だそうです。
八百比丘尼といえは人魚の肉を食べて不老不死になったというお話ですが、この地に伝わる伝承では人魚ではなく貝を食べて不老不死になったとのこと。
海なし県の寿司屋のごとく、さすがに下野で人魚は設定的にムリじゃね?と昔の人も考えたのでしょうか?w
真名子という地名もなんか民話的だし、これはぜひ実地調査せねば!と行ってみることに。
・・・おぉ。綺麗な公園だ(*´∀`)
八重姫が里帰りした時に、池に映る18才頃と変わらぬ美しい姿を見て驚いたという姿見の池。
永遠の18才・・・(*´Д`)
・・・ところが
あれ・・・なにこのフェンス? 川から先に進めないんですけど??(´∀`;)
どうやら不心得者が多く閉鎖されてしまったようで、比丘尼タンの御堂には近付くことすらできませんでした orz
近くの神社お寺
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