真言宗智山派
西樂寺のお参りの記録一覧
静岡県西部地区・袋井市の「可睡ゆり園」へ一度行ってみたかったのですがなかなか行けず、今回やっと行くことができ、併せて同市内に在る安養山 西楽寺を参拝しました。(「可睡ゆり園」の隣に「可睡斎」という有名な寺院がありますが行っておりません。(^ー^))
真言宗智山派で、本尊は阿弥陀如来。
この本尊・阿弥陀如来坐像と両脇侍坐像は県指定文化財です。他に所蔵の薬師如来坐像も県指定文化財で、銅造不動明王立像は市指定文化財です。この内の阿弥陀如来坐像と両脇侍坐像、薬師如来坐像の4躯が、2年前の2021年に浜松市美術館で行われた「みほとけのキセキ」展で出展されていました。
こちらの寺院の参拝は自由ですが、堂内拝観に際しては事前予約が必要です。
聖武天皇の勅願により行基が創建。最盛期には十二坊あったそうですが、度重なる火災や兵火により江戸時代には八坊となり、現在は西楽寺と本坊のみとなりました。しかしながら、寺領と格式は高く、今川義元や豊臣秀吉、徳川家康から寺領を安堵され、また、幕末には有栖川宮家の祈願所になりました。
カーナビは本堂境内前の道を左(西)側から案内し、本堂を過ぎた所から境内に入り、駐車しました。下調べせずに行きましたが、本堂境内に向かって南側から真っ直ぐ延びる参道があり(車で走行可)、参道両脇は現在梅畑になっていますが、以前は僧坊が建ち並んでいたそうです。
約束した時刻より早く着いたため境内を散策。鐘楼、三重塔は焼失してしまい、本堂と釈迦堂のみで庫裏もなく無人。少しするとご住職の奥様がいらっしゃったので予約した者と伝えました。参道沿いの本坊からいらっしゃったとの事。ここで初めて本坊がある事を知りました。f(^_^;
本堂は内陣と下陣を格子戸で仕切る密教式の造り、早速内陣にご案内頂きました。須弥壇には多数の仏像で、真ん中の厨子にはやや窮屈そうな阿弥陀三尊。展示会で撮った写真も載せましたが、光の当たり方(照明)や見る角度によってイメージが結構違います。よって安置してある寺院へ足を運んでいます。阿弥陀三尊像は平安時代後期の作で玉眼です。玉眼は天理市の長岳寺の平安時代の仏像が最初と言われており、こちらも平安時代ですので貴重です。こちらで撮った阿弥陀如来の目はアイライン入りのパッチリに見えますが、展覧会のは伏し目がちに見えます。四天王像などの他の仏像は江戸時代の作かと思われます。天井画や欄間の彫物も良いですね。本堂の屋根は杮葺(こけらぶき)ですが、修復待ち状態で覆いが被せてあります。(県指定文化財のため県からの指示待ちとの事。)
次に本坊をご案内頂きました。
今は無き総門の近くに薬師堂がありましたが、現在は本坊内に薬師堂を建て、仏像を遷されています。その薬師堂に入らせて頂きました。真ん中の厨子に薬師三尊。県指定文化財の中尊の薬師如来坐像と脇侍の日光・月光菩薩立像です。こちらもちょっと窮屈そう。平安時代後期の作ですが、中尊と脇侍の彫りが違う様に感じますので、製作時期に若干のズレがあるかもしれません。ピンボケ写真ですが、三尊のバランスも良くないような。
最後に本坊(本坊の本坊と言うのかな?)に上がらせて頂きました。市指定文化財の銅造不動明王立像に目が行きます。1710年に京都で造られたものです。その他、秀吉や家康などからの書状が多数、改めて凄い寺院です。
ご住職の奥様には色々とご説明頂きました。お忙しい中、長い時間を割いて頂いて感謝です。
私の住む愛知県からは京都、奈良のある西方面へ行く事が多いのですが、東方面へ行く際には再度お邪魔したいです。
御朱印
地蔵菩薩
釈迦堂
宝筺印塔
本堂
阿弥陀三尊(県指定文化財)
「みほとけのキセキ」での展示
阿弥陀如来坐像
「みほとけのキセキ」での展示
勢至菩薩
観音菩薩
十二支の欄間・右から子、丑、寅
子から亥まで全てある
ハート形に見えたのでパチッ
ガクアジサイが好きなのでパチッ
本坊
客殿
薬師堂
薬師三尊(恥ずかしながらピント合わせを失敗して、手前の仏頭に合っている)
薬師如来坐像(県指定文化財)
「みほとけのキセキ」での展示
日光菩薩
月光菩薩
不動明王(市指定文化財)
以降オマケ:可睡ゆり園
星に見えたのでパチッ
この色の紫陽花が好きなのでパチッ
浜名湖ガーデンパークの展望塔
初めて伺いましたが、建物が見事なお寺でした。
みほとけのキセキ展限定御朱印です。天浜線の一日フリー切符かみほとけのキセキ展前売券、みほとけのキセキ展の当日券があれば頂けます。
通常の御朱印です。
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