ほうこうじ
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方廣寺ではいただけません
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方廣寺のお参りの記録(1回目)
投稿日:2022年03月10日(木)
参拝:2022年2月吉日
【静岡県 人気寺社仏閣巡り】
方廣寺(ほうこうじ)は、静岡県浜松市北区引佐町奥山にある臨済宗方広寺派の大本山の寺院。山号は深奥山(じんのうざん)。正式名称は「深奥山方廣萬寿禅寺」。本尊は釈迦如来。七尊菩薩堂、木造釈迦如来及び両脇侍像が国指定の重要文化財。
創建は南北朝時代の1371年、遠江國の豪族・井伊家一族の奥山六郎次郎朝藤が、後醍醐天皇の11番目の皇子であった無文元選を開山に向かえ創建。無文元選は博多聖福寺の後、中国の元に渡って福州大覚寺で古梅正友に参じて嗣法し、帰国後三河の広沢庵にいた時に奥山朝藤に招かれた。当寺の景観が中国天台山方広寺を彷彿させたので現名称を付けた。その後、幾度も火災に遭い寺勢は衰退したが、1568年に徳川家康が訪れその後復興に力を注いだ。1587年には豊臣秀吉が朱印地50石と境内山林を寄進し勅願所とした。江戸時代の1786年には、光格天皇から開山の無文元選に対して「大慈普応禅師」の号が下賜された。明治時代に入り、政府の廃仏毀釈により寺領が削減され経済基盤を失ったが、鎮守である半僧坊の復元と臨済宗南禅寺派からの独立により建て直した。
当寺は、天竜浜名湖鉄道・気賀駅の北西6km、道のり8kmあまりの山あいにある。県道68号線(浜北三ヶ日線)脇の門前町を少し入ると仁王門があって、そこから参詣道の山道を数百m進み、高さを数十m上がると境内地に辿り着く。巨大な本堂を中心に伽藍は壮大。とても山寺とは思えない規模。一通り見て廻るだけでもたっぷり時間がかかる。
今回は、臨済宗の大本山であることから参拝することに。参拝時は平日の午前中で、自分以外にも数組参拝客を見掛けた。
※当寺は、自分が日本各地の古寺巡りをするにあたって、参拝寺院決定のバイブルとして使っている本『日本の古寺100選 国宝巡りガイド』(日本神仏リサーチ・宝島社新書)に臨済宗の古寺として掲載されている。
※龍潭寺と方廣寺の共通拝観券があって、別々に購入すると500円×2=1,000円のところ、割引が効いて850円。自分はもともと両方拝観する予定だったので、龍潭寺にて共通拝観券を購入した。お得な感じで嬉しい。
※当寺は日帰り体験型の坐禅、写経ができるほか、精進料理をいただくこともでき、宿坊を備えているため宿泊研修もできる。
境内東部南端にある境内入口の<総門>。通称は「黒門」。
黒門をくぐると、道路脇に池があって庭園のようになっている。
池の島にある<出世弁財天>。江戸時代中期の1707年開創。1726年には江戸に出張開帳し「金山出世弁財天」として人気を集めたとのこと。1792年に当寺に遷され、爾後半僧坊とともに当山鎮守として祀られている。
苔生した荒々しい岩肌の上にたくさんの羅漢像が立っている。後ろの大岩は「虎豹巌(こひょうがん)」と呼ばれ、大岩の虎豹が山門を外護しているとされている。
参道のスタート地点にある<山門(三門)>。通称は「赤門」。正面の護口の掲額は高松宮宣仁親王の御筆。
山門の裏側。古雲関の額は足利紫山老師の筆。
一板橋を経文に見立てた<貝葉谿(ばいようけい)>。
<半僧坊表参道>の石碑。
<哲学の道>の石碑。だんだんと羅漢の数が増えてくる。
屋根で保護された<延命半僧杉>。パワースポットと書いてある。
<延命半僧杉>名前の由来は1881年に火災により幹の中が炭化したにもかかわらず再生し、その後140年以上生き延びたことによるとのこと。なるほど。
無数の羅漢が立ち並ぶ<五百羅漢>。
五百羅漢の奥には、宝歴年中(1751年~1764年)に三河の石匠によって造られた<石橋>。橋の上の羅漢の数が時により人により異なることがあるらしい。
いろんな表情の羅漢がある。苔生したところもいい。
参道を進むと、<奥山大権現>と書かれた朱色の六脚鳥居が現れる。
さらに参道を進むと左手にある<椎河大龍王堂>。当寺開山の無文元選が近隣を行脚中、川が増水したが龍神が橋となって無文元選を渡したという。以降、ここに龍神を祀っている。
椎河大龍王堂のあたりから参道は登山道のようになり、数十m上がったところにある<亀背橋>。渓流を越えて、本堂に辿り着く。
<本堂>全景。明治時代後期に着工、大正時代に竣工。間口32m、奥行27mの東海屈指の巨大な建物。
本堂の向かいにある<鐘楼堂>。
中央の大額「深奥山」は山岡鉄舟居士の書による。
正面建物が<大庫裏>で有料拝観入口になっている。その右側は<納経所>。御朱印はこちら。
ここから有料拝観スタート。寺務所から本堂に進む(東から西に進む)。
本堂内の壁に掛けてあった<釈迦涅槃図>。
本堂内は非常に広い。中央には国指定の重要文化財である<釈迦如来坐像>、<文殊菩薩坐像>、<普賢菩薩坐像>を安置(撮影禁止)。
本堂内の一部屋。
本堂の西側にある<観音堂>。
<観音堂>を外から見る。
<観音堂>内部。
観音堂の西側にある<開山堂>。
さらに西に進む拝観路の上部には、干支にちなんだ彫刻が。
拝観路の西端にある<半僧坊真殿>。外観はのちほど無料拝観エリアから。
本堂北側の順路を歩いて廻る。こちらは<出世羅漢>。
<願王塔>と書かれた石碑。
本堂裏の斜面を<らかんの庭>と呼ぶらしい。
本堂裏手東側にある、上に続く通路。
通路から見上げると建物が見える。
高台の建物は<上天台舎利殿>。
<上天台舎利殿>から南側を見下ろすと、大庫裏周りの建物の屋根が密集しているのが分かる。
有料拝観エリアを出て、外から境内西側に向かう。まずは<本堂>。
西端に近いところにある<開山堂>。
見えているのは<開山堂>の<勅使門>。
境内西端にある<手水舎>。ここから北に向かう。
境内北西端にある<半僧坊真殿>。一段高いところにある。
<半僧坊大権現>全景。
左側の<狛犬>。
右側の<狛犬>。
半僧坊真殿内部。
上部に掛かる掲額たち。
向拝には<登り龍・下り龍>の立派な彫刻がある。
反対側にも彫刻が。繊細で美しい。
境内西端を北側から南側に向かって歩いてみる。橋を渡ると西側斜面に2つの建物がある。右側は<奥山稲荷>。
階段上に建っている割と地味な建物は<七尊菩薩堂>。解説によると「一間社流造、杮葺」とあるので、見えるのは覆屋みたい。室町時代の1401年建立で、国指定の重要文化財。
境内西端の最南部の高台に三重塔があるというので向かってみる。
高台への坂道途中から<境内>全景。この山の中によくこんなに大きな伽藍を整えたものだと感心してしまう。(;゚Д゚)
高台への坂道途中から<境内>全景。この山の中によくこんなに大きな伽藍を整えたものだと感心してしまう。(;゚Д゚)
最南部の高台にある<三重塔>。大正時代に京都の実業家の寄付により建立。この実業家は第一次世界大戦中の好景気で財を成したが、方広寺管長の忠告で好景気のうちに商売を手控えたところ、その後の急激な不景気による難を逃れた。このため、「倒産よけの塔」とも呼ばれているとのこと。(;゚Д゚)
三重塔の南側の景色。観光ホテルが何軒かあるのかしら。
最後に<三重塔>全景。当寺は広く大きく見どころ多く、歩き廻ってとっても楽しい。寺社仏閣好きには超おススメだが、そうでない人が観光地気分で来ても楽しいかも。(^▽^)/
すてき
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