川道観音千手院のお参りの記録(1回目)
滋賀県長浜駅

真言宗豊山派　来迎山　川道観音千手院

11月4日、年に一度の薬師如来立像御開扉に参拝させていただきました。

御法要が終わられ、和尚さま、奥さまは後片付けでお忙しくされる中、失礼にも駆け込むように参拝したにも関わらず、優しい笑顔で快く御本堂へ入れて下さいました。

御本堂内正面には、眩いばかりの金色に輝く御前立千手観世音菩薩さまが、秘仏御本尊が御安置される重厚で美しい御厨子の前で、慈愛に満ち溢れた、大変美しいお顔立ちで、私達に合掌🙏🏻し、お迎え下さっていました。
御前立千手観世音菩薩さまは、
江戸中期　享保11年造立
像高　1m40㎝、寄木造、玉眼、漆箔仕上げ、衣には、大変美しい截金が施されています。
修理の際、せっかくの截金が台無しにならぬよう、一層生きるようにと、手をかけすぎないようにしながらも、ギリギリまで綺麗に修復なさったそうです。
御前立千手観世音菩薩さまの奥、金色に輝く見事な御厨子の中には、秘仏　千手観世音菩薩(国重文)さまがいらっしゃいます。
いったいどのような御姿、お顔立ちでいらっしゃるのか。
御開扉は33年に一度。
いよいよ、令和10年の秋頃に御開扉を迎えると、和尚さまが教えて下さいました。
待ち遠しい限りです。🤣

脇侍左側には、足元に邪鬼を踏み、鋭い眼光でお立ちになる毘沙門天立像。
右側には、これまた厳しいお顔立ち、左足を一歩前に踏み出された不動明王さまがいらっしゃいます。

そして、御本堂内右には、金色眩い御厨子に
本日　年に一度の御開扉　薬師瑠璃光如来さまです。
薬師如来さまは、左手に霊薬が入った、瑠璃色に光輝く薬壺をお持ちになり、その霊薬で私達の病気の災いを除き、安楽を与えて下さる仏様です。
残念ながら、瑠璃色に輝く薬壺は肉眼では見て取れませんでしたが、前に置かれた写真にて、薬壺を確認できました。
その薬壺は、決して華美な色彩ではなく、どこか荘厳な深い瑠璃色に感じ、感動いたしました。
薬師如来さまの御前にぬかずき、しばし対峙させていただきましたら、慈愛に満ち溢れた眼差しに包まれ、胸が熱くなりました。

堂内左側には、これまた重厚な漆黒の扉に色鮮やかな細工が施された御厨子が。
こちらには、御本尊さまのお身代わりの仏様として造立された、御代仏(ごだいぶつ)千手観世音菩薩さまが御安置されています。
御代仏千手観世音菩薩(国重文)
平安時代初期造立　像高180㎝
御代仏さまは、平成21年に文化財関係者の知るところとなり、造形的に優れているだけでなく、制作年代も平安時代初期にさかのぼる古像であることが判明し、平成23年に異例の速さで、全く未指定の仏様が、いきなり国の重要文化財に指定され、和尚さまは元より、信者さま、地域の方々は大変驚かれ、悦ばれたそうです。
御代仏さまは、毎年4月18日に御開扉。
是非来年は参拝し、その御姿を一目拝ませていただきたく思います。

感動で胸いっぱいの私に、和尚さまは、無檀家寺ではあるが、信者さんは皆さん熱心な信仰心でいらっしゃることや、また堂内の仏様のお話を優しく、わかりやすく丁寧に教えて下さいました。
心より感謝いたします。ありがとうございました。🙏🏻🙂‍↕️