安楽寺のお参りの記録(1回目)
滋賀県水口松尾駅

滋賀県東近江地区の寺院巡りの2寺目は、1寺目の近江八幡市の東隣の蒲生郡日野町下駒月に在る月川山 安楽寺です。
真言宗御室派で、本尊は薬師如来。
この本尊・薬師如来坐像は重文で、阿弥陀如来坐像と増長天立像も重文です。

無住で下駒月地区で護られており、通常お堂は閉まっています。
連絡先がわからず、開帳情報も無いため、仏像拝観に関して日野町教育委員会生涯学習課にお聞きした所、年に1度「1月第1日曜日の13時からの法要(護摩祈祷)の間のみ開帳」との事でした。かなりのピンポイントでハードルは高いです。

現在地から北東に小岳という標高302mの山があり、その山中に平安時代に開創されたと伝わる。日野町唯一の真言宗寺院であり、いつ頃か不明だが現在地に移転され、結果本堂のみとなったとの事です。

近くの邪魔にならない所に路駐して、13時の10分位前に着き、境内にいらっしゃった地区の方に、教育委員会に本日の法要で開帳があると伺ってお邪魔したと話をしたら「お堂に上がって下さい。その前に境内は空いているので境内に車を移動した方がいい。」との事で車を移動、13時に近付き皆さんがお堂に入られたので後に続いて堂内の右端に入らせて頂きました。13時きっかりに法要が始まりました。お経を1巻上げた所でご住職から幕を開けるよう指示が出てご開帳、幕の先には仏像が2躯あるのですが自分の位置からは阿弥陀如来1躯しか見えません。(正面に座るべきだったと少し後悔) 開始から45分経つと護摩焚きを開始。全ての護摩木を燃やし終わるまで更に30分。いよいよ近くで仏像が観れると思っていたら幕を閉めるよう指示が出て閉帳。え～、本尊の薬師如来を全く観ていないじゃん、阿弥陀如来も遠くからだし・・・。本当に法要の最中のみ開帳なんだと。じたばたしても仕方無い。右側の壇にある増長天立像をじっくり観る事にしました。金網越しにはなりますが高さ1m位でしょうか。躍動感があってバランスの取れた像で所々に彩色・漆箔が残っています。四天王として4躯揃っていたと思われますがこの増長天1躯のみなのは残念です。
増長天立像を観終わって引き上げようと思っていたら救世主？が現れました。法要の途中に入らってこられた方ですが、日野町教育委員会生涯学習課の方でした。(過去私がコンタクトしていた方ではない。) 右隅に座していたので薬師如来が全く見えなかったとか、法要が終わると直ぐに閉帳するのですねとか話していたら、折角だからと総代の方に幕を開けてくれるようお願いして頂けました。そして再度開帳して頂けて、オマケに写真も撮っていいですよと。本当にラッキーでした。

ーーー後日アップします。