西勝寺のお参りの記録(1回目)
滋賀県堅田駅

滋賀県大津市に在る安養山 西勝寺を参拝しました。琵琶湖大橋の西側です。
天台真盛宗で、本尊は阿弥陀如来。
この阿弥陀如来立像は重文です。
観光寺院ではありませんので、拝観には事前予約が必要です。（厨子に入っている訳ではないため、お堂が開いていれば拝観可能と思います。）
南へ約9kmの所に天台真盛宗総本山の西教寺があり、こちらは西教寺の末寺になります。
1492年に真盛か、真盛に学んだ僧が創建と伝わります。

ご住職の奥様かと思いますが、拝観予約の電話をした際に快く受けて下さり、伺った際も出迎えて頂きました。近くに寄って観て下さいと。
須弥壇は3尊祀られており、中尊は阿弥陀如来立像で、右側に日光菩薩立像、左側に月光菩薩立像。一般的に日光菩薩、月光菩薩の場合の中尊は薬師如来なんですが、天台真盛宗は南無阿弥陀仏を唱えるので、その関係で阿弥陀如来なのでしょうか。
中尊の阿弥陀如来立像は納入品により1203年の鎌倉時代初期の作で、脇侍の日光菩薩立像、月光菩薩立像は鎌倉時代後期の作とみられており、いずれにしても寺院の創建以前の作であり、寺に伝わった経緯はわかっておりません。阿弥陀如来像は高さ約1m、すっきりとした上品な感じ。院派の作と考えられています。脇侍は高さ約85cm。丸顔で腰を捻らず真っすぐ立っておられました。
最後に御朱印をお願いし、拝観料と併せて志納させて頂きました。