星峯稲荷社のお参りの記録(1回目)
滋賀県松ノ馬場駅

#比叡山 #星峯稲荷社

ご本尊はダキニ天。

#荼枳尼天

曼荼羅図典によれば、人を殺せるほど強くはなく、人が死ぬまで待ってから心臓を食べていた。だがヤシャが来ると彼らには勝てないので、食いはぐれてしまい大黒天の保護を受けたと。密教大辞典もおおむね同旨だ。
だがこれは、一般的な認識とは異なると思う。非常に強い神通力を持ち、実際やるかは別として、人を殺めることなど朝飯前、というイメージが僕にはある。

ダキニ天はタントリズムで重要になる仏様で、後期密教を受容したチベットだと、日本における以上に強力な尊格として認知されているらしい。世界の神話百科には、チベットではこの世の真理を知り尽くし、タントリズムの奥義を人間に授ける能力まで有する、と信じられているとある。
また、あちらでは霊的な力だけでなく、ルックスにも秀でているそうだ。若くて美しい女性の姿で、非常に妖艶な格好をしているとか。

意外なところで、オラクルカードの元祖でもあるらしい。有名な日本の神様カードと同じ会社から出ている、オラクルカードカタログに書いてあった。日本の神様カードから数年遅れで登場した仏さまカードには、ダキニ天のカードは無い。さらに年月を経て出版された日本の密教カードには含まれている。これによってオラクルカードは先祖返りを果たした、とでも言えようか。