八和田神社

埼玉県 小川町駅

★鎌倉街道上道散策(嵐山町〜小川町)6
【散策ルート】
①東昌寺〜②平澤寺〜③志賀観音堂〜④杉山城跡〜⑤普光寺〜⑥輪禅寺〜⑦八和田神社〜⑧普賢寺〜⑨諏訪神社奉祀遺跡〜⑩馬頭観音(鎌倉街道説明板)

また、児玉往還に戻り、北上すると大きな鳥居が見えてきます。その鳥居をくぐると長い参道の奥に八和田神社が見えてきます。

⑦八和田神社
　八和田神社は小川町奈良梨にある神社で、祭神は建御名方命です。諏訪の領主諏訪頼重が天文11年（1542）に武田氏に滅ぼされ、従弟の諏訪頼忠が千野（茅野）備後・大沢氏を伴って流浪、諏訪頼忠が天文16年（1547）に諏訪大社大祝職に就くまでの間に当地に来て諏訪大社を勧請したのではないかといいます。本能寺の変後の天正10年（1582）に諏訪頼忠は旧領を回復、長子の頼水は当地周辺に1万2千石を有する領主となったことから改めて諏訪大社を「諏訪神社奉祀遺跡」地に勧請したとされます。江戸期には諏訪社と称して奈良梨の鎮守として当地に祀られていました。明治40年上横田・下横田・奈良梨・伊勢根・高谷の11社を合祀し、当時の村名に因んで八和田神社と改称しています。所蔵の鰐口は小川町有形文化財に指定されています。例大祭は10月25・26日で、境内社は招魂社、住吉社、菅原社、厳島社
　この神社の御神木は、形状から「逆さスギ」とも呼ばれる樹齢伝承800年の大スギです。信州諏訪神社の御託宣で、諏訪頼水が御神木の枝を東方に投げると、この地まで飛んで地面に逆さに刺さり根付いたので、諏訪氏はこの近くに館を建てたという言伝えがあるようです。