阿部野神社のお参りの記録(1回目)
大阪府天神ノ森駅

北畠顕家公を祀る神社さんです。

南北朝時代の後醍醐天皇側を祀る神社さんはおそらく多くがそうなのですが、足利勢を「賊」と決めつけた表現をされている神社さんが奈良吉野の神社さんもはじめ多くあります。

これは「南朝が正統」という指針からくるので、とやかく言うつもりはありませんが、北畠顕家公や楠木正成公のような有能な忠臣を活かすことなく命を散らすようなリーダーを持つ組織には結局、人はついていかないでしょう。

肩書や経歴もしくは血統や伝統を振りかざすだけでは相手を屈服させることはできないことだけでなく、実力のない人間を付けあがらせ、有能で見識のある人を見殺しにする組織の愚かさを学ぶことができる神社さんです。

北畠顕家公は20代前半で劣勢を覚悟で決戦に及び、この地で命を落とされています。未来のリーダー顕家公に負け戦をさせていては、建武の新政が崩壊するのも当たり前だと改めて学んだ瞬間です。

私自身は絶対に既得権や資格に縋りついた人間が闊歩する組織に頼って人生は送らないと覚悟を強くした瞬間でもあります。