あめのやすかわらぐう
天安河原宮のお参りの記録一覧(2ページ目)
今回の記紀旅の最後は西本宮から岩戸川を500mほど遡った所にある河原で、日本神話に登場する岩戸隠れの際に八百万の神々が集まって相談した場所であると伝えられている。河原の中央部にある仰慕窟(ぎょうぼがいわや)と呼ばれる洞窟には天安河原宮があり、思兼神を主祭神として八百萬神が祀られている。現在、この付近では「願いを込めて小石を積むと願いが叶う」として多数の石積みがみられる。
「岩戸隠れ」は、神々が住む高天原(たかまがはら)で、乱暴を繰り返した須佐之男命(すさのおのみこと)に怒った姉の天照大御神が天岩戸に隠れる場面から始まる。
太陽の神である天照大御神が隠れたことで、世界は闇に包まれ、あらゆる厄災に襲われる。困り果てた八百万(やおよろず)の神々は天安河原(あまのやすがわら)に集まり、話し合った。
議論をリードしたのは、知恵の神とされる思兼神(おもいかねのかみ)で、当初は鶏の鳴き声で呼び出そうとしたが失敗し、最後に思いついたアイデアが「踊り」だった。
古事記によると天鈿女命(あめのうずめのみこと)は、伏せた槽(おけ)を踏み鳴らしながら半裸状態で踊り、それを見た神々は大笑いし、盛り上がったという。神がかり状態だったという踊りは、シャーマンを思わせる。また、この場面が、日本の踊りの始まりとされる。
神話では、神々の盛り上がりに気を取られた天照大御神が岩戸の扉を少し開け、最後には天手力男神(あめのたぢからおのかみ)に引き出される。この際、ほうり投げられられた扉が、現在の戸隠山(長野県)付近に落ち、山を作り出したとの伝説も残る。
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