賣太神社の御由緒・歴史

奈良県 郡山駅

通称三社明神とも言われており、暗記の天才で古事記編纂に携わった稗田阿礼が御祭神の神社です。
　この稗田の地は太古より、朝廷に奉仕した猿女君稗田一族の居住地であって、天武天皇の舎人稗田阿礼命は、この一族として出仕したと言われています。天皇は阿礼が記憶力・理解力共に抜群で、学芸話術の才にも秀でていたのをお褒めになって、御自らご精選になった歴代天皇のご事績と建国以来の歴史・神話・伝説・歌謡を直接お受けになりました。この誦習った事柄を三十有余年後の元明天皇が太朝臣安萬侶に記録させられた書物が古事記です。わが国最古の文学書で古代人の生活習慣・思想が書かれ祖先の考え方や行き方を偲ぶのに大変貴重な書物です。今日、阿礼さまの広大無辺のご霊徳を偲び学問の神・知恵の神として信仰が厚い。