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めおとだいこくしゃ(かすがたいしゃまっしゃ)

夫婦大國社(春日大社末社)の御由緒・歴史
奈良県 近鉄奈良駅

ご祭神大国主命
須勢理比賣命
ご由緒

 世界遺産・春日大社の境内と周辺には、摂末社(せつまつしゃ)62社が点在します。その一つ、春日若宮社の南側に鎮座する夫婦(めおと)大国社(だいこくしゃ)は、古くから篤(あつ)く信仰されています。
 祭神は春日若宮社の神饌所(しんせんしょ)(台所)だった国重要文化財「手水屋(てみずや)」内の厨子(ずし)に祭られます。手水屋の土間には台所の名残として竈(かまど)や流し台が置かれ、?葺(こけらぶき)の屋根には煙出し(櫓(やぐら))が残ります。
 由緒は平安時代の1135(長承4)年3月甲子(きのえね)の日、春日社の正預(しょうのあずかり)(神職)中臣祐房(なかとみのすけふさ)が出雲の神霊を迎え、名工卜弁(ぼくべん)が二体の神像を彫り、手水屋の守護神として祭ったことに始まります。
 七福神の大黒天(大国主命(おおくにぬしのみこと))と妻の須勢理姫命(すせりひめのみこと)がそろって祭られ、日本唯一の夫婦大国さまです。須勢理姫命は、頭上に米櫃盥(こめびつたらい)を掲げ、右手に杓子(しゃもじ)を持つ珍しい神さまで、縁結び、商売繁盛、夫婦円満のご利益があるとされ、杓子を納める風習があります。現在はハート型の絵馬を奉納し、水に浸すと文字が浮かび出る「水占(みずうら)」も人気です。
 周辺の福の神十五社の巡拝もでき、高畑町からの参道(祢宜道(ねぎみち))には、葉を財布に入れると長者になるという竹柏(なぎ)が繁(しげ)っています。秋の恒例祭のほか60日に1度の甲子の日に甲子祭があり、いつも参拝者でにぎわいます。
                       -やまとの神様HPより-

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