とうだいじねんぶつどう
東大寺念仏堂のお参りの記録一覧(2ページ目)
#東大寺 #念仏堂
地蔵菩薩を祀る。お堂に上げて頂いたが、暗くて泰山府君の像があるか分からなかった。
#泰山府君 #太山府君 #泰山王 #太山王
梵語でチトラグプタ。真言は「シタラグハタヤ ソワカ」、写真の御朱印の梵字は地蔵菩薩のカだが、泰山府君の種子はシ。十王の7番手で、七七日の審理を担当。黒闇天女やダキニ天らと共にエンマ八眷属の1尊。
胎蔵マンダラの外周を四角く取り巻く最外院(さいげいん)のうち、向かって右の辺にいる。
十王の1尊としては太山王と、胎蔵マンダラとの関連では泰山府君と表記されることが多い。
密教大辞典によれば、阿闍梨所伝曼荼羅という書物(図絵?)では質咀羅笈多訊獄者と表記されているらしい。質咀羅笈多の部分はシッソラキュウタと読むのだろうけど、チトラグプタの音写だと思う。
インド神話伝説辞典によれば、チトラグプタはヤマの治める冥府に館を構え、まだ生きている人々の寿命や彼らの行いを記録している。曼荼羅図典にも泰山府君はエンマ天の眷属とあり、インド神話におけるイメージそのままにマンダラのパンテオンへ迎えられたと思われる。
泰山府君は本来、中国固有の神様の名。中国には五岳という5つの霊山があり、その1つ泰山は冥界だと信じられた。そこの主が泰山府君だ。どうもチトラグプタと泰山府君が習合する形で、チトラグプタの漢訳名が泰山府君になったようだ。
#東大寺 #念仏堂
地蔵菩薩を祀る。再訪時お堂に上げて頂いたが、暗くてエンマ王の像があるか分からなかった。
#閻魔王
悟東あすかさんによれば、エンマ王には妃が3尊いる。日本仏像大全書にも、エンマ王三后という用語が見える。エンマ王の妃として僕が知っているのも、ちょうど3尊だ。全員、胎蔵マンダラに姿を見せる。
1尊めは夜摩女(やまにょ)。梵語でヤミー。インド神話の本でヤマの妃と紹介されるのは、大抵彼女だ。
ヤミーはジャムナ川の女神でもある。ジャムナ川はガンジス川、サラスヴァティー川と共に現在もトリヴェニー(三大聖河)と呼ばれ神聖視される。ガンジスとサラスヴァティーも女神で表現され、それぞれガンガー、サラスヴァティーという。サラスヴァティーは日本でいう弁才天のこと。学問的にはジャムナはガンジスの支流という扱いで、アラーハーバードという都市で合流する。
2尊めは遮文荼。エンマ王または大黒天の眷属で、7尊の女神から構成される七母天のリーダー。
梵語でチャームンダー。インド神話伝説辞典によれば、彼女はドゥルガーの化身でヤマの妃。
密教大辞典によると、シャモンダは大自在天妃の忿怒身である突迦またはヤマ女と同体だと演密鈔という書物に書かれていて、突迦はドゥルガーの音写であると。
3尊めは黒闇天女。吉祥天の妹で、曼荼羅図典や梵和大辞典にはドゥルガーの別名とある。
#東大寺 #念仏堂
ご本尊という表現は見ないが、地蔵菩薩を祀る。
#地蔵菩薩
かさ地蔵の昔話があるから、たぶん日本人の大半にとって、お地蔵さまは最初に名前を知ることになる仏様だと思う。物語にもあるように、道ばたにもあちこち立っているからその意味でも親しみ深い。
だが彼、当のインドでは極めて地味な存在だったそうだ。
地蔵菩薩は胎蔵マンダラにおいて、地蔵院というブロックの主尊。僕は曼荼羅図典で彼の図像を見た時、「……誰……?」となった。
そこには見慣れた坊主頭で錫杖を持った仏様の姿は無く、旗みたいなのを掲げるフサフサの青年が描かれていた。言ってみれば、観音さまやモンジュさまみたいな、一般的なボサツだ。同名の別の仏様か、さもなくばイラストを挿し違えたのかと思った。
お地蔵さまは、東アジアに来てから大化けしたらしい。地獄はもちろんのこと、六道全ての生き物を救うという信仰が新たに生まれ、人気に火がついた。親しみやすいくりくり頭にイメチェンしたのもこの頃。
インドだと星供養でするような、悪星退散・善星皆来を祈る修法の本尊だったそうだ。
ところで、最近出たすごい真言という本には、上述した胎蔵マンダラにおける姿に基づいて、悟東あすかさんが描き下ろしたイラストが載っている。
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