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ごりょうじんじゃ

御霊神社のお参りの記録(1回目)
奈良県京終駅

投稿日:2025年09月22日(月) 07時28分12秒
参拝:2018年5月吉日
奈良県奈良市薬師堂町に鎮座する南都御霊神社。最寄り駅は近鉄奈良駅で、徒歩にしておよそ15分ほど。あるいは万葉まほろば線の京終駅から歩くと12分程度で到着します。古い町並みが色濃く残る「ならまち」の一角に佇むこの御霊神社は、細い路地が交錯する落ち着いた一帯にあり、自動車の侵入が道路の構造上において制限されていることもあって、驚くほど静かな環境に包まれています。普段の生活のざわめきが遠のき、まるで時の流れそのものがゆるやかになったかのような感覚を覚えました。

創建は延暦19年(800年)、桓武天皇の勅命によるものと伝わります。御祭神は多岐にわたり、本殿には井上皇后、他戸親王、事代主命が祀られています。さらに本殿東側の社殿には早良親王、藤原広嗣、藤原大夫人が、本殿西側の社殿には伊予親王、橘逸勢、文屋宮田麿が祀られており、いずれも非業の最期を遂げた人物が多いことから、怨霊鎮魂の色合いが濃い神社といえます。これらの御霊が、今は静かに町を守護しておられると考えると、境内の静謐さにも深い意味が感じられるように思われます。

また、境内には末社も数多く、出世稲荷神社や祓戸社、若宮社、えびす大黒石、水蛭子社などが鎮座しています。ひとつひとつにそれぞれの由緒があり、参拝する人の願いを受け止める場所として大切に残されていることが伝わってきます。もし境内を隅々まで時間をかけてお参りすれば、きっと一日があっという間に過ぎてしまうほどの充実感を味わえることでしょう。

しかしながら、このたびは訪れるのが日暮れも近い遅い時間となってしまい、正面の朱色の鳥居の前で静かに手を合わせるにとどまりました。鳥居越しに境内を望むだけでも、確かに神気を感じることができましたが、やはり次回は社殿や末社まで歩を進め、ゆっくりと参拝したいという思いが強く残りました。ならまちの町並みに溶け込む小ぶりな神社ながら、その存在感は大きく、歴史と信仰の重みを確かに伝えてくれる場所です。再訪を期して、心に深く刻まれる参拝となりました。
御霊神社(奈良県)
御霊神社(奈良県)

すてき

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