日本で、お月見と言えば
最も美しい月とされる
「十五夜」お月様の
「中秋の名月」ですが
「中秋の名月」だけではなく
じつは「十三夜」
と言われるお月様も
たいへん美しいとされてきました。
そして
この十三夜の月も見ないと
昔から「片見月」と言って
縁起がわるい、と語られてきたほど。
つまり
お月見の日は
毎年2度めぐってくるということで
今年、令和6年(2024年)は
「十五夜」「中秋の名月」が
先月の9月17日
「十三夜」が
明日の10月15日の火曜日
となっています。
「中秋の名月」は
中国から伝わってきた風習が
もとになっているのに対して
「十三夜」は
日本で生まれた独自の風習で
栗や豆などの
収穫感謝祭でもあるため
「栗名月」とも言われます。
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満月ではない「十三夜」ですが
その完成された姿ではない月に
「美しさ」や
「神聖さ」を感じる
日本文化の奥深さに
想いを馳せるのもよいかもしれません。
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こちらは昨年奉製した
十三夜のご加護をお頒ちする
「真如の月 〜イザナギ編〜」と
「真如の玉 〜イザナミ編〜」の御朱印です。
どちらも
神社の授与所だけでなく
伊勢神宮の神嘗祭と
満月・スーパームーンが重なる
奇跡の日の「奉祝まつり」として
10/17木〜10/19土の三日間限定で
オンライン授与所でもお申込みいただけます。
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▼真如の月 〜イザナギ編〜
奉書している「真如の月」は
月が闇夜を照らすように
人の心の中の、煩悩や迷いが
晴れることのたとえ。
人は、月を見ながら
自分の心の中にある
「真実の光」を見る。
たとえ
夜空に月が見えなくとも、
胸の中にある月は雲らない。
皆様の
心の中にある月が光輝きますように
という想いを込めて奉製しています。
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▼真如の玉 〜イザナミ編〜
奉書している歌は
「胸なる月は 曇らじ 実に誠
何よりも磨くは 真如の玉ぞかし」
出典:『木賊』世阿弥
「真如の玉」とは
「真如の月」
つまり、自分の胸の内
「自分の心」をあらわしています。
意訳としては、
月は、その時々の天候によって
雲に隠れて見えなくなることもあるけれど
自分ではどうすることもできない
天候などよりも
何よりも磨くべきは
自分の心なのである、という真理を
十三夜のお月見に
なぞらえているかのよう。
皆様の
心の中にある月が光を放ち
よりより磨かれて光輝きますように
との想いを込めて奉製しています。