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【肥前國 古社巡り】(五島列島の旅 福江島その1)
城山神社(しろやま~)は、長崎県五島市池田町にある神社。旧社格は県社。主祭神は保食神、合祀神は宇久次郎家盛、宇久競、五島純玄。
創建は室町時代、1383年に宇久覚(うくさとる)が宇久島(現長崎県佐世保市)から高麗貿易展開のため福江島に本拠を移し五島氏を名乗ったのち、宇久氏の始祖・宇久次郎家盛の霊を祀るために社を建立したのが始まり。宇久次郎家盛(平家盛)は源平合戦の壇ノ浦の戦いの後、追討を逃れて宇久島に移り住んだとの伝承がある。宇久覚は宇久氏9代。29代・五島盛繁の代になって、元寇に参加して殊勲のあった宇久競(うくきおい)、豊臣秀吉の文禄の役に戦功があった五島純玄(ごとうすみはる)を合祀している。
江戸時代に入り福江藩主となった五島氏は江戸幕府から異国船方(沿岸防備)を命じられていたが、幕末になって異国船が増えたため1863年に福江城(石田城)を築城し、のち当社を遷座している(なお、福江城は日本最後の城で、日本唯一の個人所有の城。敷地内の五島邸、五島氏庭園は国の名勝)。明治に入り近代社格制度のもと県社に列格した。
当社は、福江島の東部、福江港ターミナルの西南西400mの市街地の中、平地にある。福江藩主・五島家の居城である石田城の二の丸跡地に鎮座している。現在、敷地内には五島観光歴史資料館、福江文化会館などがある。敷地の東部に位置する境内はコンパクトで、短めの参道の先に大きな社殿がある。神明造の社殿は珍しい拝殿、本殿一体型。境内社は1社のみで、残りの部分はすべて社叢とシンプルな造り。
今回は、長崎県の旧県社であることから参拝することに。参拝時は平日の午前中で、参拝者は自分一人だった。
境内南西端入口の<一の鳥居>と<社号標>。当社は石田城の二の丸跡(城内)にある。
入口から振り返ると<福江文化会館>が建っている。
一の鳥居をくぐると、すぐ左側にある<手水盤>。
参道進むと、すぐに<二の鳥居>。
いよいよ<社殿>が見えてくる。
<拝殿>全景。屋根の傾斜が急な神明造。サイズも大きい。北海道でよく見掛けるタイプ。
<拝殿>正面。上部に「城山神社」の扁額と、由緒書きのような文章を記した額が掛かっている。
<拝殿>内部。きれいにされている。
拝殿から振り返った眺め。
拝殿後ろの本殿を見に行ってみると、実は本殿はなく、拝殿本殿一体型。
この位置からだと、社殿自体も大きいが、向拝が大きく長いのが分かる。
社殿の左側にある、唯一の境内社の<若宮稲荷神社>。江戸中期に商売繁盛の神として商人たちに祀られたとのこと。
最後に境内全景。幕末以前から立っているであろう古木たちが境内を覆っている。(^▽^)/
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