せきざんぜんいん|天台宗
赤山禅院のお参りの記録一覧(2ページ目)
神仏霊場巡りでお参りさせていただいております。ご本尊は道教の神様である泰山府君です。京都の鬼門の方角にあり、比叡山と並んで鬼門封じの役目を果たしておられるお寺&神社さんです。
平安京って陰陽道(道教)の影響が随所にみられて幻想的な雰囲気を感じることができて楽しいです。
もちろん当時の人たちからすると、怨霊が猛威を振るい、魑魅魍魎が跳梁跋扈した時代ですので、そんな悠長なことは言っていられなかったでしょうが。
京都は世界遺産が多いので、英語解説は本当にすばらしいものが多いのですが、赤山禅院さんの解説版ではそうもいかないようです。もちろん英訳者の技量ではなく「道教」の世界観に相当する英訳がそもそも無さ過ぎて、英語で読んでもどのみち伝わらないところが多々見受けられます。
ただ一つ気になったのが、慈覚「大師」円仁さんが high priest(高僧)と表記されてます。一方、座主は head priest になってますが、そことの差別化もわかりにくいかな~と。英語の Wikipedia をみると弘法「大師」は grand master になってます。このあたりの英語表記の統一性はそろそろ学術組織的に検討してほしいと思います。
御影の梵字
御本尊の赤山大明神のक(キャ)だと思っていたら
本地仏のお地蔵のह (カ)でした
恐らく真言も地蔵菩薩のもの
本当に神仏習合は面白いw
毎回梵字を調べるのに苦戦しているわけですが…w
今回は
下から読み始め
と気付くのに時間がかかってしまいましたw
始まりのオンと終わりのソワカが
豊川稲荷の御朱印と同じだと気づかなかったら
いつまでも読めなかったかもw
印
十六葉八重表菊
御影種子(カ) 真言(オン・カカカ・ビサンマエイ・ソワカ?)
皇城表鬼門赤山禅院
墨
皇城表鬼門
赤山大明神
洛北 赤山
#赤山禅院
ご本尊は赤山(せきざん)明神。泰山府君や福禄寿と同一視する。
#赤山明神
ここ赤山禅院は都七福神において、福禄寿の札所でもある。その都七福神のHPによれば、慈覚大師・円仁の遺言により創建された。
密教大辞典によれば、現在の中国・山東省に赤山法華院という寺院があり、慈覚大師はそこに滞在した。その間、彼は常に泰山府君の守護を受け、唐への留学では多大な成果を挙げ、ぶじ帰国できた。そのため彼は泰山府君を比叡山の西の麓へ勧請したと。
密教大辞典とブリタニカが共通して指摘するところによれば、ここ赤山禅院は、比叡山の東側に鎮座する日吉大社(滋賀県大津市)と対をなし、比叡山を東西から守る関係にあるそうだ。
#泰山府君
福禄寿を祀るお堂に、彼の真言として「ナーマク サーマンダー ボダナン シッタラ グハンダヤ ソワカ」とある。私見だが、これは元々、泰山府君の真言。曼荼羅図典によれば泰山府君は梵語でチトラグプタといい、ダラニ大辞典には真言「シタラグハタヤ ソワカ」と。
シタラグハタはチトラグプタのこと。ここ赤山禅院の福禄寿の真言のうち、「シッタラ グハンダ」はこれの表記揺れだと思う。
中国には五岳という5つの霊山があり、泰山はその1つ。山東省に位置する。泰山府君は本来、その山の主。すなわち中国の神様だ。インドから伝わったチトラグプタが彼と習合したため、その漢訳名が泰山府君になった。
比叡山延暦寺北山別院・赤山禅院。
創建は天台宗第3代座主・円仁和尚による。
京都御所の表鬼門守護として中国の泰山府君を勧誘。これが本尊の赤山大明神となる。
離れてはいるがあくまでも延暦寺の塔頭であり、ここと延暦寺の間を100日間往復する「赤山苦行」という修行がある。
境内には本尊である泰山府君の他、七福神を祀っており、延暦寺別院であるので区分上はお寺であるが、実際に祀ってあるのは神様、という「神様を祀っているお寺」という神仏習合系の寺院となる。
お寺、と言っておいて入口が鳥居なもんだから大体皆ここで混乱する。
神仏習合の象徴「明神」は仏教として神を祀っているお寺の証。
まあ神社ぽい出で立ちですよね。
お 寺 で す 。
境内案内図。赤山明神のほかに、神仏習合のトップスター・七福神を祀る。
赤山明神。
弁財天堂。
福禄寿堂と御朱印所。
一番わかりやすい見分けがコレ。お寺はこの「鰐口(わにくち)」で、見慣れた丸こい鈴ついてるのが神社。
まあお察しの通り両方あるわけですが。
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