勝念寺（かましきさん）のお参りの記録(1回目)
京都府近鉄丹波橋駅

#勝念寺 #かましきさん

ご本尊はアミダ如来。タラ観音を祀る。

#多羅観音 #多羅仏母 #多羅菩薩

梵語でターラー。三十三観音の1尊。また仏母と呼ばれる仏様の1尊。
全ての衆生を救い切れないことを悲しんだ観音菩薩の涙から、彼の救済を補完すべく生まれたとか、女人の姿のままで成仏するという誓いを立てた、という話が有名だ。
タントリズムや後期密教で非常に重要となる尊格で、後期密教を受容したネパールやチベットでは観音菩薩と同じくらい熱心に信仰される、とのこと。

インドでも人気で、カーリーを首領とする10尊の女神で構成される、マハーヴィディヤーというグループの一員とされる。なお、薬師如来の真言の中にあるマトウギの語源、マータンギーという女神もメンバーだ。
ターラーは木星の神ブリハスパティの妻だったが月の神ソーマに略奪され、彼との間に水星の神ブダを生んだ。

ここ勝念寺では織田信長から下賜されたと伝わる像と、住職がネパールから新たに請来した像2躰の計3躰を祀る。後者は非常にセクシーな姿で、しばらく見とれてしまった。
大日経という経典に、彼女の像は中年女性の姿で作れ、と書かれているそうだ。確か観音図典だったと思うが、梵語の原典にそんな記述は無いという。彼女があまりに色っぽすぎて、その辺に厳しかった中国のエシカルコードに抵触、原文には無い文言が追加されたとのこと。