のうけいん・のうげいん|曹洞宗|不焼山
能化院のお参りの記録一覧
京都の寺院/博物館巡りの3寺目は、京都市から南へ行った宇治市に在る不焼山 能化院です。
今回は3寺参拝と少ないですが、今回の寺院巡りの最後となります。
曹洞宗で、本尊は地蔵菩薩(秘仏)。
この本尊・地蔵菩薩坐像は重文で、毎年春の節分(今年は2月3日)に開帳されます。
伝えによれば、802年に法相宗の僧・延鎮の開基により当初は多聞山観音院本願寺と号した。998年に藤原道長が菩提寺となる浄妙寺建立のためにこの地を訪れて宿泊した際、夢枕に多聞天が立ち、寺に地蔵菩薩を安置せよと言われ、道長は延暦寺横川の僧・恵心僧都源信に命じて地蔵菩薩像を彫らせ安置し中興した。その後の1159年に平治の乱の兵火により木幡一帯は全焼したが、地蔵菩薩像だけが救い出され、二条天皇より不焼山能化院地蔵尊の号を賜った。1195年に源頼朝により再興されたが、1221年の承久の乱で再び寺は全焼するも、また地蔵菩薩像は焼け残った。地蔵菩薩像はこれら二つの兵火を免れたため不焼地蔵と呼ばれるようになった。1664年に曹洞宗宗仙寺4世・長訓により曹洞宗として再興されたとの事です。
通常は非公開寺院との事ですが、節分会法要の時のみ収蔵庫を公開(開帳)されるそうです。
法要が14~16時で、その前から開帳されているという情報があり13時前に到着。山門は閉じられたままで境内の様子はわかりません。収蔵庫は南の道路から見える所にありましたが、正面の門扉は閉まって入れません。横のお宅の方がいらっしゃたのでお聞きした所「収蔵庫の扉は開けられているから脇から入って拝んでこればいいですよ。」との事でしたのでその様にさせて頂きました。収蔵庫の中は祭壇の奥に地蔵菩薩坐像が祀られているのみ。地蔵菩薩坐像は、高さ約136cm、平安時代後期の作、右手に錫状、左手に宝珠を持ち、腹部に結び目があって腹帯に見えることから腹帯地蔵ともいわれます。胴体の割には頭がやや大きく、お顔は優しい。まぶたに漆が残っているのか黒く見えて、そのせいか腫れぼったく見えました。
誰もいらっしゃいませんので御朱印は頂いておりません。
拝観後は京都市内に戻り、京都国博の「特集展示 泉穴師神社の神像」を観に行きました。
寺号柱
山門
収蔵庫
本尊・地蔵菩薩坐像(ネットから転載)
オマケ 京都国博
特集展示 泉穴師神社の神像
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