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ほつみさきじ

最御崎寺のお参りの記録(1回目)
高知県奈半利駅

宝珠 真範さんのプロフィール画像
宝珠 真範
16投稿
投稿日:2022年12月27日(火)
参拝:2021年11月吉日
 この日の最後の目的地は“室戸岬”です。ここはスポット巡礼では決して外したくない場所の代表格であり、弘法大師空海が“虚空蔵求聞持法”を修して覚りを開いたという『御厨人窟(ミクロド)』があります。ここは23番札所『薬王寺』から約75km、歩き遍路だと3日はかかるという大変な道のりです。その国道55号線を歩いて岬へと向かうお遍路さんが実際に何人も車から見えたことにはとても感動しました。参拝と宿泊道具で荷物はかなりの重量の筈です。それを背負って、これだけの距離を歩くというのは想像を絶するものがあります(ここぞとばかりに、その姿を1枚撮影しておこうと思い立った途端もう見かけなくなってしまいました---残念)。
 大師は唐に渡った時には既に中国語がペラペラだったともいわれ、サンスクリット語(梵語)についても学習しながら、20年は掛かるともいわれる真言密教のすべてを僅か半年で、ほぼ不眠不休にて修得したという。その奇跡的な天才超人ぶりを可能にしたのが虚空蔵求聞持法の修行です。この法を成就すると、目はカメラとなり、耳はテープレコーダーと化すがごとく人間離れした超人的な記憶力を身に着けることができるものとされています。大師は19歳頃から繰り返しこの法に挑み続け、22歳の時この洞窟にてついに求聞持法を成就。“明星が飛来して口に飛び込む”という超常体験をして覚醒したといわれています。その時、洞窟の中から見える外の眺めが空と海が上下二分割に見えることから、自身を“空海”と名乗ることにしたと伝わります。この洞窟手前の段差のところには侵入を拒むよう柵が掛かっており、そこには1枚の注意書きがありました。要するに、意味としては「落石の危険があるので、洞窟に入るかどうかはすべて自己責任で...。」というものでした。母に、「どうするか?」と尋ねたところ、「護られてるから絶対に大丈夫!!」と分かりきった返答(笑)。ならばと、二人で柵を越えて石垣もよじ登っていざ洞窟の中へと侵入。曇り空の中、すでに時刻は日没を過ぎていて洞窟内は真っ暗闇。なんとか最奥部の祭壇前まで行って、燈明と線香を捧げて御宝号を唱えてくることができました。洞窟を出てから、室戸青年大師像と幕末明治維新の中岡 慎太郎像(坂本 龍馬の親しい友人で龍馬と一緒に暗殺された志士)の前にて記念撮影。この日は最御崎寺の宿坊『最御崎寺へんろセンター』にて宿泊。時間的に参拝は明日になりました。
 宿坊のロビーには、遍路用品やお守り等々がズラーリと並べられていて観るものがいっぱいありました。そして、何よりも浴場がとても広くて大変気持ちの良いものでした。湯船脇には“湯掛け大師”像というのがあり、そこには備え付けの柄杓で風呂のお湯を大師像に掛けながら御宝号を唱えて祈願すると良い、との説明書きが...。自分が浸かっているお湯を掛けるというのは一見すると失礼な行為にも見えるのですが(笑)、たぶん気持ちがあれば何でもいい的な発想なのでしょう。つまり、肝心なことは、お大師さまと向き合い、御宝号を唱えながら祈る習慣を人々に身につけてもらう~というのが狙いなのかな? と、この私は思います。私も遠慮なく、繰り返しお湯を掛けながら御宝号を唱えて母の脚について祈願させて頂きました(合掌)。

 23日(火)は、24番札所『最御崎寺』の参拝からスタート。この『宿坊へんろセンター』に宿泊すると宿の中庭から寺院へと直接行ってくることができるのが大変ありがたいところで、札所の参拝を済ませてから宿のチェックアウトができます。そして、ここが終わって次は、66番札所『雲辺寺』に行けるロープウェイ乗り場「山麓駅」までの約165kmもの長距離ドライブです。


  ブログ---宝珠diary
   『Occultist による仏教論考 etc.』
      https://houju-isis.fc2.net/blog-entry-12.html

すてき

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