今月の御朱印に添えます亥の子餅は、旧暦の亥の月(現在の十一月)、最初の亥の日の亥の刻に食べると万病から逃れると言われます。 猪の子をかたどった餅で、さらに“亥”は中国の陰陽五行説で水性にあたることから火災を逃れるとも言われます。亥の日に囲炉裏やこたつ開きをするとよいと言われるのもこのためです。亥の子餅は大豆や小豆、ささげや胡麻、栗などさまざまな素材で作られ、地域によっても異なる材料で作られています。猪の子は背中に縞模様があり、縞瓜(しまうり)を連想させることから「うりぼう」と呼ばれていますが、亥の子餅によってはうりぼうそっくりにかわいらしく作られたものもあります。
亥の子餅に加え、季節の果物あけびを添えております。あけびは東アジアに自生する果物で、紫色で厚めの皮の中に果肉があり、熟すと自然に割れて果肉が見える形となるのが特徴です。あけびは種が多く、また繁殖力も強いため子孫繁栄をもたらす縁起の良い木とされます。また熟すと実が自然に開くため「あけび(開け実)」と名付けられたことから、運が開ける縁起物とも言われます。
今月ご参拝の皆様が、神様方のお護りのもとお健やかで幸多きひと月を過ごされますようお祈り申し上げます。
書き入れ御朱印見開き
「柿と鮭」復刻印付き
書き入れ御朱印
「亥の子餅とあけび」