今月の御朱印に添えます翡翠(かわせみ)は、大変美しい羽色の鳥で「青い宝石」、「渓流の宝石」と呼ばれます。古くは「鴗(そにどり)」と呼ばれ、『古事記』においても様々な場面で登場し、古くから親しまれていた鳥であることが伺えます。翡翠は時速100キロメートルと言われるスピードで水中に飛び込み、水しぶきをほとんどあげずに獲物を捕まえることができます。狩の名人であることから、「目標達成」や「望みが叶う」ことに通じる縁起のよい鳥として大切にされてきました。
撫子は春から秋頃にかけて美しく花を咲かせますが、季語としては初秋をあらわします。「無邪気」、「純愛」という花言葉を持ち、控えめでありながら人々の心をとらえる可憐さは「大和撫子」という言葉の由来にもなりました。内面的品格と容姿の優美さを兼ね備えた、芯のある日本の女性を撫子に例えたものと言われます。
ご参拝の皆様が、神様方のお護りのもとに華やかで希望に満ちたひと月を過ごされますようお祈り申し上げます。